ちょっとだけ留守番


私が初日の競技を終えて戻ってくるのとほぼ入れ替わりに、相方が友人の結婚パーティに出席するために娘を置いて出かけた。
娘が生まれて以来、はじめて子を置いてのお出かけなので楽しみな反面、相当に心配もしながら出かけていった。


相方の両親に加えて、相方の兄夫婦が娘二人と帰省していて、家はとても賑やかである。
相方から私にバトンタッチされて、相手してもらう娘はいたって上機嫌。
そのうちすやすやと眠ってしまった。


起きだした後も、少しぐずぐずするかと思いきや、抱いてあやせばすぐにご機嫌だった。
2時間以上して、そろそろおっぱいかな、と哺乳瓶にミルクを用意したが、一口ふくむと安心してふたたび眠ってしまう。
次に起きると、抱いている私の服を吸ってお腹がすいていることをアピール。ミルクを再び用意すると、哺乳瓶はお宮参り以来本当に久々ながら、戸惑う様子も見せず一気に100cc飲みきってしまった。
その後は再び満足げに声を出してご機嫌モード。


相方は心配しながらも、パーティの最後まで楽しんでから大急ぎで帰ってきた。留守は4時間あまりほどだったろうか。
義姉に「泣いた時間は全部合わせても1分くらいかなあ、ぜんぜんこれならお出かけ大丈夫よ」と言われて、拍子抜けした様子だった。


なんというか、順応力の高さに驚いてしまった。たくさんの人がいて何となく賑やかなのがとってもよかったらしい。
初めての「お留守番」はみごとにこなした娘なのであった。


[fin]