久々の休日


合宿でも試合でもない休日。3月半ば以来久しぶりである。
仕事は、少しでも気を抜くと、もう翌日から大きな支障が出る、というギリギリの状態が続いている。辛うじて休日出勤はなしでなんとか・・・。


気が鎮まらず寛ぎきれない習慣か、休日を惜しんでか、早く起きてしまう。体は相当に重い感じがするが、一度目が覚めたら逃すまじと、ほいほい朝食を用意して、声をかけても起きない相方と娘をおいて、ひとり済ませ、片付けもそこそこに散髪に出かけた。


今朝はやたら混んでいる。比較的年配者の多い客層は、暖かくなると、朝の動きが急によくなる。
これ幸いと、読みかけの本を読み耽る。電車での移動時間を除けば、座って本だけ読むなんて機会はそうそうない。
1時間以上待っただろうか、順番が来てさらさらと刈ってもらう。途中相当に舟を漕いでしまった。
さっぱりして家に戻ってもまだ「午前中」だった。


さあて。
乳飲み子を育てながらの日々は、ゆっくり時が流れているかに見えて、制御不能の天与のリズムが支配しており切れ目なくせわしない。
あまり私が家のことに協力できないせいもあってに、少しずつ無理が重なって、家の中は山のような片付けごとで満ちていた。
気の重さに変わる前に、少しずつ手をつけておかなくては。


調理パンでお昼を済ませると、雑誌や新聞、各種お知らせ、カタログやダイレクトメール、レシート、カードなどが積みあがってしまったダイニング周りからがんばってみる。
「相手してぇ!」とでもいうように主張する娘を、抱いてあやす合間に作業する。
娘は、顔を見せると表情豊かに「あうあう、あくー」と語りかけてくる。手が柔らかく開いたり閉じたりできるようになり、塊状のものはまだしっかり掴めないが、布類は握ったり引っ張ったりできるようになった。30cmくらいの距離のものは特によく見えるようで、人の顔以外のものにも、いきいきと反応する。


2時間ほど、相方と代わる代わる娘を相手しながら頑張っていると、大量に溜まっていた古新聞とテーブル周りはまずまずすっきりと片付いた。
それならばせっかくのお天気に、新車を寝かせっぱなしではあんまりと、3人でちょっとしたドライブがてらホームセンターに出かけてみた。


大した買い物はできなかったが、休日気分を少し味わえた。
朝早く起きて動き回った影響は夜にてきめんに出て、夕食後娘をお風呂に入れると、早々に眠気に負けてしまった。


[fin]