先に少し参る…


昨日の状況ももちろんだが、予定日であるし、入院したときあたりからこの日は仕事は休むことになるかな、とちょっと覚悟していたところがあったので、何の連絡もなく朝が来て、ちょっと拍子抜けした感じで仕事に向かった。


通勤しながらメールをやり取りすると、朝方かなり痛んだようで、朝の検診以降新しい処置やそれに伴う展開もあるかも、とのこと。相方の母が面会時間に関わらず朝から病院に行って、連絡を入れてもらうことになった。
眠りが浅く、仕事を前倒しする不規則な日が続いているところへ、落ち着かない精神状態のまま行ってみると、今日は行事日に会議つき、という切れ目なく夕方遅くまでハードな一日…。合間合間にメールをチェックしつつ、生徒たちとは丁々発止を繰り広げる。


子宮口の開口が進みにくいようなので、バルーンで物理的に補助する処置をしている、という連絡があって、その後どうなるのかな、とよくわからないままに不安だけ抱えてどんどん一日は過ぎた。
会議の終わりまで勤めを果たし、明日以降の手配までなんとかやり終えると、ダウン寸前までぐたぐたに疲れ果ててしまった。


結局昨日までとほぼ同じ時間に病院に行く。
子宮口が3cm開き、後は本格的な陣痛待ち、といったところで一段落してしまっているようだ。
舟こぎ運動したり、階段を上り下りしたり、四股を踏んだりと日中はいろいろ頑張ったらしい。夕食時は少し痛みがきつくてあまり食べられなかったらしいが、私が着いたときにはすっかり落ち着いていた。


私の疲れた顔を見かねて、相方の母がおにぎりやカップラーメンを勧めてくれた。談話室で食べる。
相方も一緒におにぎりを頬張っている。合間に相方から説明を受けて、促進剤についての書類にサインさせられた。明日は使うことになりそうだ。


今晩はなさそうだが、明日中には本当にいよいよかな、と病院を後にした。
ちょっと体力的に一人で夜中運転していく自信が持てなかったので、実家まで戻って翌日に備えることにする。


[fin]