長期戦か?


昼過ぎには何か動きがあるかもしれないなあ、と携帯をポケットに入れて、午前いっぱいいっぱいに詰まった授業を快調に進めた。しかし平穏に夕方までが過ぎ、結局面会時間終了30分前に着けるぎりぎりまで仕事をしてから病院に行った。


相方の母が今日もまた昼過ぎから詰めてくれている。昨晩は遅くなってから痛みがつらかったらしいが、昼間には波が遠のいてしまったとのこと。まだ胎児の位置は降りきっておらず、すぐには生まれてこない状況らしい。しかし微弱なりとも10分おきに張りが繰り返す状態では帰るわけにも行かないねえ、というところのようだ。まあ、まだ予定日以前なので、積極的に生まれてくるような働きかけはする必要がないだろう。
今日の検査では、骨盤と胎児の頭径をレントゲンでチェックして、大きくなりすぎていないことだけ確認したようだ。


長くいるのは相方だけではなく、同じように陣痛が来て入院したのに、生まれるところまではいかずに3晩目を迎える方もおられるし、まだ40週にかなり間があるのに、胎児の状態が不安定で安静を保つために入院しておられる方もいる。しかし、基本的には陣痛があってから入ってくるところなので滞在時間数時間で分娩のために次の部屋へ移っていく方が多い。本人としてはどうともしようがないが、そんなことが繰り返されれば何となくあせってしまうのではないか、と思ったりする。


ちょっと弱気な顔も見せたが、まあ、何も心配はないわけで、気分が明るくなるようにちょっと話して、また明日ね、とお母さんと帰ってきた。
「どうなの?」とちびすけに声をかけてさすってみると、お腹の中から「えい!」と元気に蹴って存在をアピールしたりしているので、まだ急に出てくることはないんじゃないかなあ、と思った。


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