ランクリストマッチ・1月


冬季ランクリストマッチ、今年度の第2回目である。


12月は、Y県の選手強化合宿で広島に行っていた折に1度だけ撃った。
今回は、12(土)・13(日)と2回を2日間に渡って撃つことにした。


練習としては関西大学と家とで2回Noptelを試しただけだが、栢野忠夫さんの体幹操法をDVDで見直す機会があって、フォームの軸の作り方を整理した。
以前から一部採用していて、それを変化させながら使っていたのだが、その改変が、オリジナルに戻って来るような傾向があったので、もう一度採用の仕方を変えた、というのが(表現としてはわかりにくいけれど)正確なところである。
それに加えて、年始にあった、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」のイチロースペシャルを観ていて、射撃の撃発の瞬間について認識を180度変える可能性を感じたので、それも試してみたかった。


体幹操法の対象として野球のバッティングフォームが取り上げられていたために連想したのだろう。
アナライザーレベルで見たとき、決して静止してはいない自分の銃口が、オートマティックな反応によってセンターを射抜く射撃と、剛速球や変化球に対して「読み」ではなく「反応」で打ち返すバッティングは、まさに同じことをしているのであり、「反応できそうな打撃フォーム」なり「打てそうな心身の状態」というのをいかに作り出すか、は射撃でも同じであろう、そのような状態を作り、反応する自分を「導き出す」ことに主眼をおいてみよう、と考えたのである。


右肩の肩甲骨が体幹に吸収されるように沈み、胸骨の周辺が緩んで、気管がただ開放口となった息の静止。それを作り出すこと。


試合開始から終了まで、コントロールできた試合となった。結果は、589・593。ひとまず上々であった。
新しい道が開けたか?
とても気分よく家路についた。


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