ML


代表監督を引き受けても、強化選手の多くは未だ顔も合わせたことのない選手で、なかなかある目標を意識したチーム、という風になる機会は持てない。
各地で練習や試合などをしているであろう選手たちの、「報告の場」くらいは用意して、ばらばらに各大学で競技する選手たちに「横の意識」を持ってもらおう、とMLを作った。今日から全国各地で始まる「冬季ランクリストマッチ」の結果を報告するところから始めよう、ということである。


年末に、いろいろ調べてみて、Googleの「グループ」サービスが無料にして機能も充実しいることがわかったので、早速選手全員プラススタッフでグループを作った。ところが、設定の説明がよくわからなくて、「投稿」のたびに「メールを送る」と設定しなくてはMLにならないことがわからず、(選手のほとんどは携帯でしか普段Webに接続していないようでグループのページに来ることもなく)機能しないままになっていた。
なんかおかしいな、とスタッフに尋ねてみてようやく原因に思い当たり、再設定・再登録したところ、ようやくMLとして動き出した。


動画も含めさまざまなファイルが共有できるので、なかなか普段顔を合わせることのない「代表チーム」でも、相当にいろいろなことができる。
成績をすぐ全国各地の会場から報告することはもちろん、それを瞬時に共有することができる。
それだけでなく、練習中の疑問も、すぐに質問・応答できるのだ。
携帯電話のカメラも、簡単にムービーが撮れ、それを添付してメールすることもできる、という少し前ならば考えられない機能が標準的になった。
だから、文章で表現しにくいことは、写真や動画で質問できるし、それを共有してディスカッションすることもできる。


しかし…(操作面がいくら簡単になっても)そういうことをしよう、という選手はなかなか出てこなさそうだ。
携帯端末は最新機種を好んで使っていても、「最新」の具合は、少し違う方を向いている。
アカウントはフリーになって久しく、きょうびの大学にはいつでもネットが使える環境が用意されており、夢のような環境と言えそうなのだが、二極化の片方ではなかなかに「活用」が進まないような。


成績報告くらいからなかなか進まない様相だが、まずは第一歩ということで、あせらずに始めていこう。


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