國學院大學へ

國學院大學神殿fromWikipedia



学生連盟の総会に初めて出席した。
主将だった現役学生時代と、ちょっとした役が正式についた5年前からと、本来は出るべきところだったのかもしれないが、会議で末席を汚すためだけに行くには東京はあまりに遠い。しかし今回は、様々な経緯を経て代表監督を委嘱されることになったため、今後、様々に協力を仰ぐことになる方々へのあいさつと打ち合わせのために出かけることにしたのである。


午前中に始まる会議に、日帰りで出席しようとすると、朝は真っ暗なうちに出かけざるを得ない。
今回の会場は國學院大學
「総会」の割には今回は議案書も案内も届かず、そこはかとない不安を抱きながら、メールで教えてもらった情報を頼りに会場へ向かう。
このごろはどこの大学も大変キャンパスが美しい。打ちっぱなしのコンクリートの壁、カーペットが敷き詰められた床、壁面がすべてガラスのエレベーター・・・國學院もまたモダンなデザインの校舎であった。


会場には学生連盟・各大学の代表・理事・評議員が集まってきていた。
早速、前任者でこれからも顧問兼ヘッドコーチとしてますますお世話になるSさんから、担当役職の学生を紹介される。
そのうちに開会時間になり、会議が始まった。


ほぼ毎年参加している、支部の学生連盟総会と、おおまかな形式は変わらない。スケールは大きいものの支部を束ねる組織であるから、「全日本学生」と名のつくものだけを管轄しており、扱う事項は支部よりも少ない。まあ、同じように2-3時間で終わるのだろう、と思っていた。
・・・ところが、結果的には1時間15分の昼食休憩を挟んで6時過ぎまで7時間・・・。ちょっとひどい。
これまでにも出席してきた人たちに聞くと、今年は特別まずかったようだが、それでもまあ全般にはこんなものらしい。
議案の事前の提示ができていなかったことが原因のひとつなのだが、それなら先に提示してもらって理事会などで予備的に議論しておけばスムーズか、というと、そうしたらしたで理事会が紛糾して長引き、なかなか総会を開けなかったりするらしい。
半ば冗談で、「恐ろしいところらしい…」と遠ざけてきた学連総会だが、やはり…。


総会の半ば過ぎに回ってきた10秒程度の出番では、つつがなく代表監督受諾のあいさつをした。それ以外の長大な時間は、理事からの質問に対する学生側のいかにも頼りない、要領を得ない回答をはらはらしながら聞くばかりであった。


さて、今回引き受けることになったのはなかなかの大役である。


このようにやるのがいい、と思う姿は自分の中に少しはあるのだが、実際のところ、その姿にはとても近づけないと思ったので一度は固辞した。受け入れてもらえたのかな、と思っていたら、ただ時だけが流れて、やるより他ないようになった、というところだ。
しかし、「押し付けられた」という訳ではなく、前任のSさんはヘッドコーチ兼顧問のような形で残って支援してくださるし、私が引き継ぐ、というより、私も加わる、といった方が状況をよく表している。
海外のレベルを意識した学生強化・海外派遣、という仕事自体が新しく始まったものなので、スタッフも作っていく段階にある。「若手」と言える年代の各大学の指導者に、順にこの事業へ参画してもらうことで、ゆくゆくは連盟を担う人材も育っていくのではないか、と考えているようだ。
責任が果たせるのか、という不安はさておき、全体としては肯ける話なので、受けることにした。


将来を担う、力強い選手への成長を助け、のびのびと活躍できるチーム環境を作れたら、と思う。


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