片手間編集業


クラブの部誌を編集するようになって、13年にもなる。
卒業直後の、なんだか訳のわからないときからずっとやってきたのだが、振り返るに、どういう冊子なのか、あまりきちんと考えてきていない。


OB・OG会誌、という色合いが強いが、発行者は主将で、発行費用はOB・OG会が負担。全OB・OGに名簿とともに送付される。引き継いだ頃は、OB・OGに送付されるのに、感想文的なものと部内向けの雑文ばかりで「報告」的な記事がほとんどなく、
「現役の活動はよくわからないし、こんなものを送ってこられても・・・。」
という声が聞かれた。


はじめは、それまでの部誌の形をなぞりながら、戦績などを整備してきちんと載せるようにし、さらに現役の活動の様子に触れる一文を加えるようにした。
また、毎年違う顔ぶれのたくさんの人に(しかも毎年変わる現役部員の担当者に間接的に)執筆を依頼しなければならないため、スムーズにことが運ぶよう、徐々に記事を「定番化」するようにした。
巻頭言を書いてもらえる先輩を探したり、取り上げるべき話題があれば、関係者に記事を依頼したりする、という仕事も欠かせない。


目指したのは、枠の決まった、安心感のある「定番」。マンネリともいう。


この仕事、反響は基本的には、ない。
これまでにあったのは・・・慣用句表現のおかしい部分への指摘が1度、備品が不足していることを訴えて、OB会費の納入を呼びかける記事を書いた時に、「卑しい」・「これから二度と部誌を送ってくるな」とえらく棘のある文章のメールで叱られたことが1度・・・。まあ、そのような仕事だ。


「定番・マンネリ」とはいえ、40ページ前後の冊子を作る作業量はあまり馬鹿にできない。そこそこ手間はかかる。
しかも、なかなか自分のペースでは進められない。待ちきれなくて、私がゴーストライティングしてから本人にメールで送って修正・確認をすることもある。


今年は、いろいろあって発行作業が一時止まっていたが、先週末に関係者で相談し、作業を再開することが決まった。
今日のような休みを待って、作業に取り掛かる。
必要なパーツはほとんどそろっていたので、半日で、ほぼ全体の見通しがつくところまでたどり着いた。


OB・OG会の会計事情はジリ貧で、ここしばらくずっと自転車操業。振込みの案内が部誌とともに送られるため、部誌が出来ない限り、会費はまったく集まらない。
ああ、来週中には済ませてしまいたい。


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