まつり


今日は月曜日だ。
また1週間の仕事が始まるわけだが、朝、車窓から外を見ていると、若い衆がやたら路上に集まっていてうろうろしている。


祭りであった。
この辺りの祭りがどんな風に行われているのかはよく知らないが、最近帰宅途中に、祭りのための練習らしい鐘の音や太鼓の音が聞こえていた。


暦に従って祭礼を執り行えば、曜日はたしかに関係がない。今年は、岸和田のだんじり祭りが、とうとう曜日を優先して土日に行われるようになった、ということがニュースになっていた。祭りとなれば、仕事や学校よりも優先して参加する、というのはだんだんと少なくなっている。


今日の帰り際、夕闇の中を法被をそろえた大勢の人がにぎやかに山車を曳いていくのにぶつかった。それを観ようと駆けつけるらしいカップルに駅までの路地で道を聞かれたりした。


出店が出るわけでなく、参加して曳いている人のほかに大して観客が集まるわけでもなく、しかも暗い夕闇に平日行われるまつりは、かえって凄みがあった。


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