大会二日目

秋田県営射撃場



今回の全日本社会人選手権秋田大会、次週も広島での全日本選手権が控える、というハードな日程が嫌われて、参加者が少ないすこしさびしい大会になっている。
国民体育大会やそのリハーサル大会になる全日本社会人選手権大会では、地元による大会運営委員会が組織されさまざまに選手を迎える準備をする仕組みになっている。選手にとって身近な例としては、休憩できるテントが設営されて、婦人会の方などがお茶や協賛企業のスポーツドリンクを出して、歓待してくださったりする。


今回の会場は、地形的な関係で射撃場から少し坂を登ったところに休憩場が用意された。しかし強い日差しの中、そこまで上る選手は少なく、例年のこういう場所に比べるとかなり人はまばらだった。


昨日朝、銃器検査を終えてまっすぐテントに上がった私は「大阪から?それはそれは…」と母ほどの年齢のおばさま方に囲まれ「一番客」として手厚くもてなされた。


ひとりが、就職のために中学を卒業してすぐ大阪へ行った友人が多くいる、といくつかの地名をあげた。私の職場に近い地名もあったことから、どんなところか説明するなどして話はだんだんと盛り上がった。
秋田市の美しくにぎやかな街並みからは、すぐにうかがうことはできないが、やはり仕事は少なく、学校を終えれば東京や大阪に出る、という図式は今も大きくは変わらない、という。
親しくなるにつれ、お互いに訛が自然と出るようになり、わからない言葉が増えていく。少し滑稽なやりとりも楽しみながら、秋田まで来たことを実感した。


今日は、50mの三姿勢競技に出場した。
調子は悪くないように感じたが、序盤に犯した大きなミスと練習不足からくる微妙な集弾の広がりで得点は伸びず、10位に終わった。

これで出場競技は終了。今週の大会は来週の全日本へのいい調整となったかしら。


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