秋田上陸

セリオンタワー



今回の試合は、射群・射座やエントリーの可否さえ事前に届かず、銃を預ける届や会場への入構許可証もどうなっているのかわからないまま開催地に向かった。仕方なく昨夜は、先に会場入りしている知人と携帯でやりとりをして、断片的に情報を得た。
船の上は比較的電波状態のいいことが多く、マイナーな機種を使う私の携帯でさえデッキでは時に通話することもできた。


朝5時40分の着港にそなえて10時ごろに寝たが、二等といえど寝台は快適でとてもよく寝ることができた。


上陸後、ポートタワー・セリオンを見ながら朝食をほおばり、早々に会場である秋田県営射撃場に向かった。
秋田市から雄物川を渡り岩城へ向かう景色はどこか雄大で、見慣れてきた大阪の風景とは違う。北米の自然を扱ったドキュメンタリーフィルムを思い起こさせた。射撃場はきちんとした造りで、新しい射撃場の安普請にいつもがっくりきていた私にはとても好もしく映った。


今日は、10mS60Mに出場した。
今シーズン今ひとつ成績が振るわないものの、前年度カップを持って帰った者として意地を見せたかった。しかし、前半上半身のオーバーリラックスに気付かずに失点を重ね、後半は巻き返したものの1位と差をつけられた2位に終わった。
大阪から同行したA氏も、今日同時に行われた50mP60Mの昨年の覇者である。氏は今回も大会タイ記録を撃つ奮闘を見せたが、自衛隊体育学校のエースがそれを上回り、惜しくも2位に終わった。


夜は、「無限堂」という稲庭うどんの老舗らしい店でハタハタや秋刀魚に舌鼓を打った。


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