Alpha-Station
普段、家や車ではFMをかけている。
ほとんどテレビは見ない。
局も決まっていて、いつも京都のFM「アルファ・ステーション」だ。
これは大学進学を機に、京都でテレビのない下宿生活を始めた時に端を発している。FMが情報源であり、部屋での余暇だった。携帯やインターネットはもちろん、コンピューターもまだ下宿に「あたりまえ」にはなかった。
アルファステーションはまだ開局しておらず、FM802をかけていた。朝はFMをタイマーセットしてジーン長尾さんの声で目覚めていたなあ。神戸のKissFMも大阪のFMCocoloもまだなく、近畿のFM局は802のほかはFM大阪とNHKしかなかった。
入学後しばらくして試験放送が始まり、やがてアルファステーションとして京都の北山、というなかなか渋い立地で開局する。「開局に立ち会った」・「地元」という愛着とともに、内容も独特の落ち着きとこだわりがあって(たとえば開局当時、招かれたアーティストは必ず生演奏をしないといけない、というスタンスがあった)おのずとよく聴くようになった。
京都を離れてからは、この放送局は学生時代の記憶とともにあって、当時のDJが変わらず活躍しているのを聴くのはとてもうれしい。
1ヶ月の休養から明けて、昨日から谷口キヨコが帰ってきた。ハイテンションでぶっちゃけても、あんまりうるさく感じさせないしゃべり口はさすがやなぁ、と感心しつつ、楽しく聞き流している。
今日も明日も、うちでは変わらない音の定番である。
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