お祝いを買いに

今日は、歯科に行く予定もあって、少し早く職場を出た。
帰る途中、こういう時間のある機会に、と後輩の結婚祝いを買いに百貨店に立ち寄った。


新婦とはかつて同僚として働いており、新郎はフランス人である。パリで先ほどめでたく結婚された。パリの地図の入った素敵な案内状をいただいていたのだが、長旅に踏み切る決心がつかないままに、ずるずる返事をしそびれる、というとっても非礼なことをしてしまった。
パリまで駆けつけた同僚や友人は少なくなかったようで、あらためて新婦の人望の厚さとその友人の親愛の情の深さに打たれるとともに、最低限の礼節も果たせない我が身の情けなさに恥じ入った。


さすがにパリまでは駆けつけられなかった人も多いので、来月日本で披露パーティーをするそうだ。あいにく私が秋田へ遠征しているときと重なり、これも欠席…。出席される今の職場の先輩に連名のお祝いを託すことになった。


せめて喜んでもらえるものを…と生活用品のフロアをうろうろ。
新郎新婦のリクエストはすでに職場の同僚でリストにされ、祝いの品の分担ができているらしい。「実用的」なものに今は同僚ではない私たちが割ってはいることはできなさそうだ。
自分で買うにはちょっともったいなく感じるけれど、普段よく使う「いいもの」にしよう…と思いながらあれこれ見て回った。


ちょっとゴージャスなマグカップなんかどうだろうなあ、と食器売り場に絞って見て回り、最終的にフッチェンロイター(HUTSCHENREUTHER)社製のペアマグに決めた。
「二人の男女が出会ってやがて結ばれる」というストーリーをあたたかなしかしはっきりした色合いで優しくイラストに表現した7つのマグから2つを選んで詰めてもらう。箱も素敵だ。


贈り物って難しい。悩めば悩むほどに、どうしても自分の好きな分野に収斂していく傾向がある。私の場合は書籍と陶器。
…よろこんでもらえるとうれしいんだけど。どうだろうなあ。


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