仏壇


長雨の合間にも積層雲や夕立が訪れ、すっかり夏です。


実家のリフォーム、様々な工事を経てようやっと先日無事完成しました。
2ヶ月のあいだ、なかなかにハードな日々だったようですが、終わってみれば、こうも新しい家に生まれ変わるものか、と驚きの出来映えで、しっかり苦労は報われたようです。
ほっとするとともに、うれしそうにしている両親の様子に(なんにも大して私は役に立っちゃいないのであったが)よかったなあ、と思うのでした。


今回の改築は、祖父の死で住むものがいなくなってしまった祖父宅をたたみ、仏壇を引き取る、という目的もありました。


「家に仏壇が来る」ということについては、実感が湧かないだけでなく、少々重苦しい気がしていました。
しかしあたらしく押入を改築してすっぽり収まっているのを見ると、それはなかなかいい感じです。


人の心というのはわかりやすくできていて、こういう形を持って目の前にあらわれると、それが意味している無形のものを身近に感じてしまう。
帰ってくれば素直に足がそこに向くし、先祖について自然と思いがよぎる…。


少しは年齢の加減もあるのでしょうが、悪くないことであるな、とお盆を前に思うのでした。


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