ひと仕事を終えて


文化祭が昨日終わりました。


ここ数年、舞台発表責任者の仕事を引き受け続けてきました。
もともと演劇に強い思い入れがあったわけでもなかったのに、小学校から高校までの間に学芸会や文化祭で劇発表をした経験は、「必要」となった瞬間にものすごい力となりました。
題材を選び、生徒一人一人の顔を思いをめぐらせながら役を立て、台本を書き、演出や道具立てを考え、練習計画を立て、たくさんの先生方が動きやすいように仕事を割り振る方法を考え…。


取り組みによっていろんな目標設定のしかたがありますが、ことこの舞台発表だけは、手加減なしで届きうる一番高いところにゴールを見定め、叱咤もし、激励もし、思いっきり頑張らせるようにしてきたように思います。


毎年発表1週間前は、「今年はついにほんまにあかんかもしれん…」と心配でどん底に陥るのですが、そのたびに最後の1週間で見事に生徒達は「化けて」くれました。
今年はその「心配」がこれまでで1,2をあらそう大きさでしたが…。


しかし、今年もまた生徒達は見事にその心配をはねのけてくれました。
無事に終わって、感極まって泣き出す生徒を前に、思わず涙がこぼれました。


今年もたくさんの先生方に助けていただきました。片づけを終えたあとにひらいたささやかなお茶会で、充実感や達成感を分かち合うことが出来たことも、本当に感慨深く、幸せでした。


とても大変で、軌道に乗るまではすべてのステップが苦しく、快調に進み始めてからも常に不安のつきまとう重い仕事ですが、しかし最も幸せな仕事でもあった、と感激や感謝の念にひたりながら振り返る今日一日でした。


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