伝える


私の職場は養護学校です。
今日は自分より若い人たちと飲んできました。つい、ちょっと偉そうなことなんか言ってしまったりします。


「学校」という職種の中で、「原則的にチームティーチングである」ということは、養護学校というところの特徴として結構大きい、と思います。


勤め始めた当初、常に同僚の先生達(それも自分よりずっとベテランの)の前で授業することが、生徒達の前である、ということよりも気になったものです。
逆に、「研修」や「見学」なんかではなく、普通に同僚の先生達の授業を間近に見続けることにもなります。
自分より若い人も増え、また自分より年配でも新しくこの学校に移ってこられた人も多くなりました。


基本的に養護学校は、固定した教育課程や教科書がなく、すべてほぼオリジナルに授業を作っていきます。
ですから、「この学校では、こういう授業をやっているんだ!」
という思い入れはひときわ、であるのがまあ普通なのではないか、と思うのですが…実際のところどうなのかな。


新しい人、自分より若い人を前に、あるいは自分よりベテランの人を前に授業することは、思い入れを込めてしっかり準備できていれば、
「どうだ!こんな風にやるんだぞ!」
って、生徒だけを相手にするよりも、さらに頑張ってしまうエネルギーの源に出来るけれど、
逆に迷いがあったり、詰め切れずに臨まざるを得ないときは、ものすごい恐怖感を味わうことになります。


生徒に伝えつつ、先生同士もどうだっ!って伝えあう。そういうのがとっても見えやすいこの仕事、システムとして、大変だけどなかなかいいんではないか、と思えるようになっています。


[fin]