久々の撃つ喜び


合宿二日目。今日は、本来の5人だけである。指導は一段落しているし、お手本を望む声もあって、合間にOくんと私も撃つことにする。


試合以外で練習として撃つのは久々である。
伏射は、先日のクラブ対抗で手応えのあった発見について、確認する。
膝射は、問題の多かったクラブ対抗の反省をもとに、過去の良かった時とどこが違っているのか、分析しながら撃つ。
なるほど、ここが、というような発見があって、とても楽しい練習だった。弾着も、一応それなりに貫禄を示せるようなものになって、その点では安堵する。


昨夜のミーティングで、チームから求められる試合後の「反省」とは別に、定期的に自分なりに振り返り、自分のやって来たことや、その成果の程度を分析することの重要性が話題になった。今の自分は、何が課題と思っているか、何に取り組んでいるのかを、練習時間の多い部の選手ほどうまく説明できない、という傾向がある。
学生時代から一貫して、捻出せねば射撃の時間はない、という生活しか経験がない私にとっては、想像で補う部分であるけれど、保証された時間枠の中で「練習をこなす」というシチュエーションは、そういうことが問題になりがちなようである。その辺にピンとくる選手は、確実に前へ進んでいくような気がする。


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