秋の公園


今日は、一家4人が家にいる。
これまでも日常的に撮ってきたちょっとした写真が、α900が来てからは、えらく綺麗に写ることが嬉しくて、この数日、これまで以上に子どもたちをパシャパシャやっている。


さて、保育園の運動会が近づいてきた。それに向けてリズムを外ですることが多くなったり、運動会ならではの種目を練習したり、ということがこのところ多いようだ。
運動会では年齢や月齢に応じて、ちょうど課題になるような運動をひとりひとり発表する場面があって、ひとつのクライマックスでもあるのだけれど、娘はどうもその課題である「一本橋」でつまづいているらしい。
娘は怖がりだが根が真面目で、できないことは一生懸命練習しようとする質である。しかし苦手でこわごわやればやるほど、ある一群の子にとってはふざけて押したくなったりする刺激になってしまうし、そうでなくとも子供同士でちょっとした力関係があって、他の子の目が気になって集中できなかったりと、日中そばにいる相方には、集団ならではのもどかしい光景が視界の片隅に結構入ってくるらしい。


練習になるようなことをさせてやろうと、今日は丸太のある公園へ出かけることにした。


結構これまで一緒に公演に行った時には、高いところや足場の悪いところもずんずん登っていっていた印象があったので、相方の話が半分くらい信じられなかったのだけれど、丸太の平均台に一緒に登ると、怖がる様子が見て取れた。これは変な癖がついてしまったかな、と私もちょっと心配になった。
よく見ていると、高いところが嫌いというわけではなさそうで、丸いところを立って歩くのが怖いようだった。
はげましながら一緒に繰り返して、ようやく少し自信がついてきたのだけれど、悪いことに、娘が自分から練習しようとした矢先に転落して唇と脇腹を打ってしまった。再び恐怖心が芽生えてしまって、へっぴり腰になる。無理はさせないで、そこそこで丸太からは離れることにした。


どんぐりや落ち葉を拾ったりする方が好きな娘。目をさらのようにして下を見ながら、あちらこちらへまめにちょこちょこ歩きまわる。そういう傾向は、何となく自分のの小さい頃と重なる。ほどなく木陰からかたつむりを見つけてきた。
ここのところ雨続きで、ずっと冴えない天候ばかりだった。洗濯物がここ2日間乾かず、ベランダの物干しは満艦飾になっている。ようやく今日は、時折暖かな日も差して、きらきらと初秋の木々を照らしている。


娘のリクエストに応えて、子どもたちにだけ急ごしらえしてきたお弁当を、屋根のあるベンチで食べさせた。お弁当箱に入っているだけで、苦手なズッキーニもパクパク食べられる。大きなおにぎりを頬張って、娘は満足そうだ。
息子も、蒸したさつまいもを握りしめて、時折口もとに運びながら、あたりを見回している。


食後、走りたがる娘に付き合いながら、この季節ならではの心地よい風を、全身で堪能した。
あまりにきれいに撮れるので、ついついたくさんシャッターを切った。


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