できるもん!

今日のわからんちん



子どもを育ててみてはじめて、何歳でどのくらいのことができるようになっていくのか、とか、どんなふうにつまづくのか、とかがわかってくる。
「発達」については、いろいろ勉強できるのだけれど、実際に接してみないと、わかった気がしないことがほんとうに多い。


今日から3連休。
国体のこともあって、家庭的なことをはじめ、いろいろなところに無理をしてきていたので、これからしばらくの休日はそれをリセットする日々になる。相方を、少しは子どもたちから解放してあげることも必要だ。


やれやれ明日は休みか、と思うと、メールだなんだと普段にできていない雑用につい手が伸びて、夜が遅くなるけれど、子どもたちはやっぱり朝5時半には起きてくる。休日は普段以上の寝不足モードで滑りだすことが多い。それでも普段よりちょっとゆっくりと朝の支度をして、ひとしきり家事をすませた。じゃあ公園に出かけようか、ということになった。娘に「どこにいく?」というと、すぐ下の階の砂場がいい、という。ちょっと肩透かしだったけれど、休みの時くらい車に乗らず、いつも行けない近くがいいのだという。何か幼児らしからぬ意見だなと思いつつ、それならと、下の息子も連れていく。


砂食べたりしないかな、と相方に尋ねると、保育園では泥を食べたりしてて、「おいしそうに食べるねえ」なんて言われているよ、というから、すっかり不安になった。「まあ食べたって、あ、ダメだなと思えばやめるわよ」、と言うので、そんなものかいな、とその点については様子をみることにした。
案の定、砂に降りて、ちょっとすると、砂を握って口に入れている。あちゃー、どんな反応かいなと見ていたら、大して動じるでもない。「こりゃこりゃ」と口から砂を掻きだして、「あかんよ」とたしなめるけれど、また口に入れる。繰り返すこと3度。うーん。多少は口から自分で出している様子もあるようなのだけれど、その「わからんちん」ぶりに、ちょっと呆れる。


お姉ちゃんは、せっせと砂でいろんなものを作っていたが、不意に砂場を離れるのでどうしたのかと思っていたら、おしっこをもらしてしまった。これはこれで、ちょっとびっくりした。
でもよく見ると、とっさにちゃんと木製のデッキからは降りていて、サンダルも脱いでいる。彼女なりに被害は最小にしているわけか、と内心感心した。
本人は「あーあ」と照れくさそうに言ったかと思うと、「ちょっと待っててな、一人で行ってくるから」と、1階上の家まで裸足のまま、たったと一人で走って帰っていく。
砂まみれの「わからんちん」がいるので、追うこともできず、大丈夫かなと見送ったら、あっという間にあたらしいパンツと半ズボンにはきかえて、ダッシュで戻ってきた。


3歳の「できる」は、かなり独特だけど、唸らされる。
久しぶりの休日。まだまだ楽しみである。


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