東京へ


今日、関東学連の新人講習会がナショナルトレーニングセンターで行われた。話をすることを依頼されていたので、東京まで日帰りで出かけてきた。


出番は13時からだったけれど、他の人がどんな話をするか、対象がどんな人達でどんな反応かがわからないと話しにくいので、講習会が始まる10時に間に合うようにしようと、新大阪を午前6時半に出発するのぞみに乗り込む。甲子園で夜遅くまで雨に打たれてすぐの朝には、さすがに少しきつい。


アドヴァンスト・ワークショップ」と銘打っての講習会は昨年に続いて2回目である。昨年度は、受講しておくことが世界大学選手権予選へのエントリー要件とされていたので、それなりに海外参戦も意識した選手と各校の指導者が対象であったが、今年度はシンプルに「新人オリエンテーション」という位置付けになった。どんなものかを「知らしめる」必要があった第1回目に特有の「人集め」の工夫が要らなくなって、やっと本来の趣旨に戻った、というところである。


プログラムのトリに2時間もの枠を当てられていて、昨年とは対象も趣旨も若干変わっているから、「去年のまま」というわけにはいかず、パワーポイントの資料のあちらこちらを新幹線の車内でせっせと手直しする。
大学での生活をしっかり確立して、射撃に取り組む体制を整えることの重要さや、内的外的な情報をどうコントロールするかが大事だ、という技術的な話など、後半の内容はそう変わらないが、「世界を目指すにはこうでなければ!」というような枠組みで組み立てていた前半は、がらりと構成を変えた。もともとあったスポーツマンシップやルールについての話には、スポーツ政策や協会・連盟の組織に関わる話なども加えて、「オリエンテーション」的なものになるようあらためる。


参加は8つ程度の大学に留まっているということだったが、1年生を中心に60人近い出席者で会議室はほぼいっぱいで賑わっていた。これまでに練習を見たことのある顔があちらこちらに見えた。前回はずらりとコーチ・監督陣の顔も並んだが、今回はそれはない。
午前中は管理栄養士のFさんの話を学生たちと一緒に聞き、それが終わるとSAKURA Diningで昼食を摂って(こちらに来るときの一番の楽しみだ)、休憩が明けたら、前に出て話をした。
食後の眠気はあったろうが、まずまずの反応で、特に後半は結構いい手応えがあった。こちらの話を一心に聞き入ってくれる顔がいくつかあって、それで私は満足した。聞きに来てくれたAさん、トレーナーのSくんと一緒にSさんの車で東京駅まで送ってもらって、帰ってきた。


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