緊張の上洛


射撃場の管理方法をめぐって警察署から受けた問い合わせについて、いろいろと対応を考えてきた。その方向が警察署側が求めているものと合っているかどうか、また問い合わせの背景や経緯はなにか、直接会って確かめる必要がある、と考えて、昼から休みをとり京都に向かった。


約束して待ち合わせた主将と、あらかじめいろいろ話して周辺の状況を確認してから、相当に緊張してふたり警察署に向かった。
私は初めてお会いしたが、担当の方とは和やかに話が進み、今回の背景や経緯が決して唐突なものではなく、ただしかし現役学生に近い年代では少し把握の難しい、数十年単位の時間をかけて警察と大学やクラブの間でかわされてきたやりとりを下敷きにしていることがわかった。
射撃部のOB会や協会関係の先達と相談しながら考えた対応策の方向性は、評価されそうだということもわかった。
ありうる話の方向性を様々に予測して、相当に気疲れしていたが、ひとまずほっとした。


設置者としてお世話になっている大学側の学生課にも挨拶に伺い、担当の方に初めてお会いした。
警察との定期的な手続きを求められて、学内の課外活動施設としては、相当に厄介なものであろうと思うが、好意的に対処していただいている様子がわかって、これも非常にほっとした。


合間に学内射撃場に立ち寄ると、部員たちがたくさん練習していた。
ここからは、あれこれ詮索し様々な可能性を想定していく作業から、警察から提示された期限までに求めに応じた文書を作る作業へと移る。もうひと頑張りするとしよう。


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