クラブのOB総会に行く

街並み



昨夜は、相方の実家に泊めてもらった。
朝御飯を終えると、そのまま片付けをして4人で引き揚げてきた。
この連休は、相方の実家に頼りっぱなしになってしまった。帰りには私の実家に立ち寄る。


今日は、コーチをしている母校の射撃部のOB総会があって、京都まで出かけないといけない。
この3連休は、毎日射撃絡みでの外出である。
少し慌ただしく昼食をごちそうになって、家に帰り、子供たちの昼寝の準備だけすると、家を飛び出す。
大阪周りの方が安く行けるのだが、10分ばかり奈良周りの方が早く、この10分が遅刻するかどうかの分かれ目になってしまったので、奈良方面行きの列車に駆け込んだ。


いい陽気で、ふらふらと街を歩いたりするには絶好の日和である。
しかしそんな余裕はなく、駅に着くと、学生時代を長らく過ごした懐かしい風景の中を、会場へと急いだ。
かつて何百回と通ったはずの道であるが、おそらく当時からあったいろいろな建物を、当時いかに「見ていなかった」かに、そんな僅かなひとときながら、驚いたりする。
自らの器官と記憶を通じて、ミクロな社会の動きがよくわかっていない学生の目というのは傲慢なもので、個人商店や、事務所的な小さな会社、様々な家屋などは「漠然とした風景」として処理されているのだということを知る。


総会は例年通り、報告に来る現役及び卒業直後のスタッフの方が多くて、OB・OG側はほぼ役員のみ、という集まりだった。それでも幾人か新しく定着しそうな顔ぶれもあって心強い。
危機的な会費納入状況に今年も頭を痛め、宛先不明だらけの惨憺たる会員名簿をどうするかで知恵を絞りあう。
報告は手短に要点だけを分かりやすく、というのは、(知識としては知っているはずなのだけれど)学生の間ではスキルとして共有されてなくて、(学生連盟の総会なんかでもそうだが)社会人の先輩たちを前にすると、やたらと形式に走って印刷された項目をすべて読み上げたり、ディティールにまで入り込んで長くゆっくり話してしまったりするので、少し困ってしまう。


今年も2時間はあっという間であった。
各学年に、同じ代の状況について気をかけてくれる「学年幹事」みたいな人がいないと、ゆるやかな会も維持していくのはなかなか難しいものだな、というのが共通した実感だった。


持ち合わせがなくて総会の参加費用と会費が払えなかったので、総会の後コンビニのATMまで会計の後輩に付き合ってもらった。
その後、会長、副会長、Kくんと4人で、情報交換を兼ねて店に入った。


撃っていない人には、なかなか射撃界の状況というのはわかりにくい。特にこの2年、現役部員が何に四苦八苦しているのか、というのが不思議なこととして映るようなので、実情を話す。
体育会所属クラブのOB会が情報交換する「連絡会」が昨年設立され、副会長に出席していただいているので、逆にそちらの話を聞かせてもらう。チームスポーツは、どこも部員確保に涙ぐましい努力をしているらしいこと、「強豪」として強気の運営をして揺るがないラクロスのこと、個人種目のスポーツが全般に醒めていて、どちらかというと大学のカラーとされる雰囲気をよく映していること、など興味深い内容だった。
Kくんの仕事上の裏話も、面白く、つい時間を忘れて話し込んでしまった。


今年の総会ではいろいろと宿題ができたので、暇を見て考えなければならない。
あまり時間をかけるわけにもいかないので、難しいところだが、ぼちぼち状況が改善するようにうまくやっていきたいところである。


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