ランクリスト2日目


今冬2日目のランクリスト。


昨晩は、8時に娘を寝付かせたときに一緒に寝てしまい、夜中にあわてて起きた。
娘のおねしょがあって、その後赤ちゃんの授乳やなんやに付き合っていたら、その後寝られなくなってしまった。
休みなのに、二日続けて早くから朝ごはんを用意してもらって、娘と食べ、射撃場に向かった。


そんな夜のせいばかりではないのだろうけれど、今日は撃ちながら、射撃に関係あることないことが、次々と脳裏によぎって、どうも集中できなかった。
結果は、98 96 98 97 99 99 587だった。


滑り出しは「昨日の続き」、という感じになった。
方向性だけを把握した「新しい技術」があるとき、それが過剰になって全体を壊す、ということがよくある。
昨日から一貫して、シンプルに全体を見渡したパフォーマンスを続けられていたのに、うまくいかない、という状態で終わったので、おそらく今回はそうだろうな、と思っていた。しかし、いろいろ考えたにも関わらず、昨日の最後の最後で出た9・9・8という最悪の終わり方の原因が、今ひとつわからないままになっていて、気持ち悪かった。
昨日の感覚を比較的スムーズに再現して撃ちはじめたら、「問題点」もほどなく再現された。


2日間あると、間に練習がないために、せっかく1日目は「試合」として「パフォーマンスの発揮」に専念できたとしても、2日目にはどうしてもそこで明らかになったことの「探求」をしてしまうな、と思いながら撃った。
・・・戒めてはいたのだけれど、案の定、練習のときと似た感じの撃ち方になってしまう。
そこに気を取られてチェックをすっ飛ばし、8点を出してしまったりして、スコア的に冴えないことになった。そんな状況全体を見渡すような冷静さがあったために、カリカリせずに撃ち続けることができたのが、一日の長、といったところだろうか。


「ああ、今回採用しているプロセスには、ここにバリエーションがあるのか」、とはっきりわかったのは4シリーズ目だった。
軸を作り直す中で、「緩める」部分があるのだが、そこが行き過ぎると高さが保たれず、それを修正する動作を勝手に身体がやってしまう。そのまま撃つと、バランスが繊細になっていて失点となったり、照準に上下の狂いが生じたりするのだ。
今回の方法は、照準/撃発プロセス中に注意するポイントが単純ではっきりした部分に置いているのも特徴なのだけれど、横着してそれを標的を見ながらやってしまうと、同じ傾向のある失敗を繰り返してしまうこともわかった。
第5・第6シリーズは、その辺をわかりながら撃ったところ、(1発ずつその通りの失敗もしながらだったけれど)きちんとその理解を反映したパフォーマンスになった。


そんなこんなで昨日には及ばなかったが、587は悲嘆にくれるスコアではない。
この二日間で今シーズンのベスト1とベスト2が出たことになる。
ずっと苦しみ続けてきた今シーズンのエア立射だったが、ようやくその苦しみで得たものが形になった、と実感できる今回の記録会だった。


[fin]