ランクリスト


先日の練習を冷静に振り返ると、5発に1発程度のミスが出ている状況であることを、認識させられる。
ないものを求めると、おかしくなる。
98点くらいしか根本的には期待できないのだ、という諦観とともに臨んだのが、今日のいつもと違うところだろうか。
まだ完成には遠いが、良質なバランスを作るための構造的な注意点と、スムーズな撃発を導くための右腕の形および筋緊張の状態、という2点に限定して、パフォーマンスの質にこだわっていくことにする。


試合を通じて、非常に冷静だった。
「練習」では、よりさらに高い状態へと目指してしまうので、つい模索や追求をしてしまうが、今回は(珍しく)練習を事前にやれたことで、「試合」を行えたことが大きかった(
いつもは、試合で「練習」をしてしまう)。
試合として、変に探求に走らず、「今のレベル」についての「ある種の諦念」とともに、それを「発揮」することに集中することで、パフォーマンスの質が一定し、「流れ」ができてきた。


あれほど結果に執着しても、得られなかったのが、そこから離れただけでかえってあっさりと「得点」になって現れるのだから、本当に不思議だ。
これまで、いい点数が出たときほど、技術について「改良の余地」があることが見えて、さらに上が見えたのは、そういうものがこういう状況に本来的に伴うものだからなのだろう。
最終シリーズの最後になって「流れ」を失ってしまい、上がりの3発が9・9・8と最悪の終わり方になってがっくりと来たが、これはこれでわかりやすく、強く反省を促された。


99 100 100 98 99 95 591
久々の590台である。それも相当に久々に10年ぶりの自己新も見える展開だった。
だからと言って浮き足立つ感じのないのが、10年前と違うところである。
何が良くてどんな限界があるかを知ってのパフォーマンスに、「ようやく次を目指せる」という手応えを感じた。


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