腰を据えて


ちょっとでも隙があれば練習しよう、と思っている。
仕事のない日に家にいられること自体がそう多くないので、たかは知れているが、しかし今日の午前中はそういう間ができたので、ノプテルをそそくさと引っ張り出す。


状態は、あまりよくない。どうもうまく行っていない。


弱弱しい、すぐに崩れてしまいそうな静止やバランスである。
ただ「正しい要素」をきれいに並べる、というのでなく、一点に収束していくような力強い感覚が必要だと感じている。
おそらくそこには、ある種の積極性みたいなものが必要で、それは力を入れたりするのとも、何かを念じたりするのとも違う、静かだけれども、漲ったり据わったりするような、ある感覚である。


シンプルに削ぎ落とした、直近の試みで整理されたり、違う見通しを得た技術は多い。
問題点をカバーする修正も、(それだけでいいなら)すぐにできる。
しかしその次へと進むには、前回に見つけた練習課題について、じっくり取り組んでいくよりほかないかな、と考えている。
取り組み方にも「腰を据える」ことが必要なときなのだと思う。


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