分類する娘

分類する娘



この日曜日、実家に行った時に、娘は紙コップを「再発見」したらしい。


保育園のバザーを手伝いに行っていた相方が、むこうでお母さん同士で飲み物を分けようと持っていっていたのがカバンに残っていたのだが、娘は、重ね合わせられたそれらを見つけると、早速遊びに取り入れた。
どんぐりや大きなビーズなど、「粒もの」のたくさん入る、程よいサイズで、大きさの揃った容器は、何だか随分刺激的なものだったらしい。
これまでのままごと用の木の食器とは比べ物にならない容量で、何杯かに分ける、というのが面白かったようだ。


小物を混ぜたり分けたりすることに目覚めたらしく、翌日、今度は相方の部屋の隅から、小分け用のビニール袋の束をこっそり見つけて大興奮。
今度は小物を全部出してきて、ビーズ・どんぐり・スーパーボール・いちごを、熱心に袋に分類しはじめた。


私が朝ごはんの支度をしていると、横で娘も種類ごとに分けられた袋を並べ、そこから少しずつ取り出しては木の器にミックスして移し、ご飯の支度をしはじめる。
尋ねてみると、ぬいぐるみに作ってやっているらしく、出来上がったものは、ぬいぐるみの置いてある電子ピアノのところに並べられた。


今日は、小分けした「材料」を集めて、大きなかごに大皿の料理を作り、それを木の食器に分けて私たちにも運んできてくれた。


我が家の台所では、いつも料理を少し多めに作っては、密閉容器に詰めて冷蔵保存するので、そこから小分けして皿に並べて出すことが多い。娘がしているのはそれとそっくりのことである。
普段の私たちのすることをよく見ているものだな、と感心する。


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