整体に立ち寄って千葉へ

びっくりするほどいいホテル



火曜・水曜の2日間で、国体による職場長期離脱前の山のような仕事を何とか片付けた。
さすがに昨晩はぐったりとなってしまった。


秋分の日で休日となった今日、いよいよ千葉へ移動である。
荷物は火曜日の夜中にまとめて送り出してある。
チームの大部分は昨晩にすでに移動していて、今日は公式練習の一日目を迎えているはずである。
残りのメンバーも今朝方早く千葉へ移動し、午後には練習をする。私は公式練習を明日1日に限って、今日はゆっくりする方を選んだ。


もともとは、カレンダーを見間違えて、23日を「平日」だと思った、という勘違いからこういうことになった。間違いと気がついた時、直前の仕事で疲れを溜めるだろうな、とか、その後長く留守をするのに、娘の相手も禄にせず家を空けては後顧の憂いを残すことになるだろうな、と思ったりしたのでそのままにした。
伏射の練習ができないのは少し気がかりだけれど、立射だけでもできれば会場の癖は大体わかるはずだ。
千葉の本隊には、夕食に間に合うよう合流する約束になっている。


朝から、往復の切符を買いに行きがてら、小雨の降る中を娘と散歩した。娘はピンクのレインコートに長靴で元気に家を飛び出す。
この機会にといくつかの銀行を、通帳の記入をして回った。郵便局はまだ開いておらず、先にみどりの窓口へ。
娘は、窓口のパンダのぬいぐるみと、新幹線が印刷されたパンフレットが楽しみでホクホクついて来る。
駅の係員が機械を操作する様子を見たいというリクエストに、ときどき抱え上げて応えているうちに、無事往復の乗車券と特急券は購入できた。
そうこうしているうちに9時になったので、開きたての郵便局と、スーパーの衣料品コーナーへそれぞれ立ち寄って、通帳の記入と靴下の補充をする。
スーパーでは、車のカートに乗りたがったり、アンパンマンのガチャガチャの前で動かなくなったり、自販機の前でごねたり、といつもの「いろいろ」があったけれど、最終的には新幹線のパンフレットを片手に、もう片手に靴下が入った袋を提げて、機嫌よく帰ってくることができた。


相方が昼食を作るのを、娘が邪魔しないようにひとしきり遊んでから出発した。
未明から荒れた天候は、もう落ち着いたように見えていたけれど、朝から交通機関に大きな混乱を与えていて、ダイヤがまだ随分乱れていた。


首もとから肩にかけて、ここしばらくひどく凝っていて、目もよく霞むような具合だったので、このまま試合に臨むのは避けたい、と思っていた。平日の夜に行ければよかったのだが、昨日一昨日はとても無理だったので、Oさんに休日の今日診てもらえないかと昨日お願いした。
快諾いただけたので、Oさんの整体院に立ち寄って千葉を目指す。
少し時間的に慌しかったのだけれど、丁寧に施術してもらって気落ちよく院を後にした。


千葉まではあっという間だった。
雨の中を駅から荷物を担いで歩かないといけないだろうと、そこだけ気が重かったのだが、千葉駅について案内所でホテルへの行き方を尋ねると、10分以上歩かなければならないのにアーケードの中だけ通って濡れずに行けるとわかって、ほっとした。


着くと、フロントの手前にあるラウンジではクラシックのミニコンサートをやっていて、思わず足が止まる。
思いのほかいい宿でびっくりする。
ライフルでは主催県の千葉、次回主催の山口が泊まっている。
ライフルの他に、大阪では体操競技の役員と陸上のスタッフも泊まっている。これらは大阪の中では国体で常に上位に食い込んでいる競技である。
これはきっとグレードの一番高い宿だ。大阪の中でライフルが少し期待される競技になっているのかな、とふと思った。


余計なことは考えず明日からしっかりやるだけだ、と思い直して部屋に上がった。


[fin]