親子リズム


今日は、月に一度の保育園行事、「親子リズム」である。
どうもこのごろ、娘はこれを結構楽しみにしているようで、「きのう○○と行ったなあ」(「きのう」というのは娘にとって「過去全般」を指す副詞である)、とこれまでの親子リズムであったエピソードを話したりする。


今朝は相方も一緒に車に乗り込んだが産休前の仕事を片付けに職場へ出かけ、今日は私が娘とリズムをすることにする。


遅れないように、と早めに行ったら、思ったより開始時刻が遅く、始まるまで1時間あまりも余裕ができてしまった。
建物の中は準備があるようで、外に出されたので、園庭でこどもたちとゆっくり遊ぶ。
日陰はひんやりと涼しくなったけれど、日向はまだ相当に暑く、自然と脇にある鉄棒やブランコに人が集まる。
土山にかけられた梯子の桟を、腰ほどの高さなのにひとつひとつ跨いで降りるマメさとエネルギーには驚かされた。
保護者が駐車場と園の間を往復して参加者を運んでくださっているところの子どもを、娘と一緒に相手していたら、園舎でわーっと他の子どもにも懐かれてもみくちゃになった。
基本的に人懐こいところや、相手してくれそうだ、と見るや臆せずに飛び込んできたりするところは子どもらしい伸びやかさがあって、ここの子達はいい。娘は父親を取られたみたいに思って、いたく気に入らず怒っていた。


リズムは、年齢によって出番が違うので、何ヶ月かおいて来るたびに、娘の出番が増えていることで、わかりやすく成長を実感できる。
入園したてのころはせっかく行っても、ほとんどの時間帯が見ているだけでちょっと退屈だったものだが、このごろは年長の子だけにしかできない一部の運動のほかはたいてい参加することになって面白い。
娘が親子リズムを楽しみにするようになったのも、その辺りを感じているからなのだろう。
今日は、手押し車で思いのほか力強くホールを往復できたことに、娘の脚を抱えながらびっくりした。


リズムの後、車に乗っていった相方がなかなか戻らず、またまた園庭で遊んで待つ。
帰りにうどん屋さんで外食するのが、娘にはセットの楽しみになっているのだけれど、
「もうパパとふたりで歩いていこっかー」
などと言う。
相方によるとこのごろは、この「歩いて」というのが、結構強い主張と結びつくことがあるようだ。
明らかに車でしか行けないような所でも、娘の頭の中で「歩いていける」と思ってしまうと、強硬に車に乗りたがらなくて難渋するらしい。


今日は、大きな落ち葉を捜したり追いかけっこしたりしているうちに時間が経ち、ほどなく相方と合流してうどん屋経由で無事帰ることができた。


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