夏祭り

スーパーボール掬い



今日は体験保育があって、相方と娘はほぼいつものように出かけていった。
相方は、夏休みの終わりを間近に、進まない新学期の準備と産休前に片付けるべき雑用を片付けに、職場へ行ったようだが、思うようには捗らなかったようだ。


娘の昼寝明けに、実家へ向かった。
今日は、地元の自治会が主催する夏祭りで、姪っ子たちは楽しみにしている。昨年からそこに娘も加わった。


妹の一家がほどなく合流して、にぎやかになった。
姪姉妹の主導で、2階の部屋は折り紙の手裏剣作りと手裏剣投げの会場になった。
ベッドの上から積み木の箱めがけて手裏剣を2つずつ投げて、誰がたくさん入れられるか競う、というのはなかなか見ていて面白かった。
相方の上手な盛り上げ方もあって、娘も仲間に入れてもらい、しっかりルールについていっていた。


ちょっと手裏剣が盛り上がりすぎて、夏祭りの準備が遅くなってしまった。
あわてて、娘たち3人は浴衣に着替える。
浴衣娘が3人そろうと、かなり目を惹く、豪華な景色になる。
1歳の甥っ子も加え、子ども4人に大人が5人伴って、会場になっている公園の大きなグラウンドに向かった。


年々盛況で、祭りらしい盛り上がりになっていた。
櫓を中心に、踊る人たちをひとしきり見ると、氷売りの列の前へずんずん行ってしまう娘には、まいった。
踊りへの興味は一瞬だった。照明はしっかり当てられているものの、暗闇にたくさんの人影が動く感じがするのが、ちょっと怖い、というのもあるようだ。
その後は、相方と娘はテントを渡り歩いた。


輪投げでは、ちょっとルール違反気味だったが「2歳ならしょうがない」と許してもらって3等のキティちゃんの起き上がりこぼしをもらい、スーパーボールすくいでは、ポイが破れるのを気にせず、2つ見事に掬っていた。
ポップコーンを買い、「のどが渇いた」とジュース売り場へ行って缶のお茶を買い、ヨーヨーももらって・・・と、見事な楽しみっぷりだった。


こういうところでは、引っ込み思案な私は背中でも押してもらわない限り少し遠くから観察している子だったが、親になっても、そんな娘をうらやましく思う…というか、楽しみ方の違いに押されてただ(やっぱり)見守っているだけ、という状態だった。


行ったのが遅かったので、すぐに引き上げなければならなかったのだけれど、それでちょうどいいくらいに、随分と楽しむことができた。


[fin]