脚の痛み


昨日は、グラウンドに出たけれど、走り始めると、右ひざの外側に痛みが走り、どうにも駄目だった。
あれこれ、重心のかけ方など試したけれど、歩行は問題ないのに、走ろうとして体重が少し前掛かりになると痛い。
結局、試行錯誤しながら3周、歩いたりジョグしたりで、断念した。


家で、冷湿布を探し出して、膝の側面に貼って寝た。


あまり走れない一日を挟むと、筋肉痛がぐっと軽くなって、今朝は足回りがすっかり楽になった。
膝も、走ってみるまではわからないが、少なくとも普通にしている分には何も違和感はない。


今日も、仕事を7時前になんとか片付けて、グラウンドに出る。
「今日の仕事はこれで終わり」、とはっきり区切りをつける感じがとても心地よい。
何だかんだで、今週は5日ともグラウンドに出た。帰宅前の30分だけを捧げる、というのは可能ものなのだなあ。
何となく、短期の見通しをつけようとする意識が強くなって、仕事の仕方がすっきりとよくなっている感じがする。


膝は大丈夫だな、と思って走り始めたら、やっぱり痛んだ。
右膝は、立射のときに、歩行など日常的な動作からすると特異な形で長時間負荷を掛けており、少しよくない癖や潜在的な故障があるのかもしれないと思う。
それが表に出てきたのはなぜかと振り返ってみると、3日目の走り方が少し勢い余る感じでおかしかった。


「かばう」とバランスを崩して疲労も偏り、怪我をするので、そうならない負担のかからない走り方がないか、模索する。
模索を始めると、「走る」ってこれほどにいろいろなやりかたがあるものか、と自分でやりながらびっくりする。


足の裏の地面の受け方と足運びのバリエーションをあれこれやっていたのだけれど、小さなストライドで土踏まずから近い範囲で加重を踏みしめるスタイルの中で、膝がまったく痛みを感じずにスムーズに走れる形があることがわかった。
傍目にはあまりわからないくらいかもしれないが、自分の中で明確にペースに差をつけてゆっくりの3周、ハイペースの2周というのを2セットやって13周。全体の速度は違うけれど、一昨日と同じだけのメニューを軽くこなして上がる。


痛くないようにスムーズに動かすことを繰り返すと、痛み自体が和らぎ、やがてなくなってしまう。
不思議である。動かすことで本来の正しいポジションに部品が収まった、というような感じである。


走ると、それが可能な状態に体が微調整される。
大きくは、心肺機能や筋力の変化を指して言われることの多い「身体の変化」だが、なにぶんゼロからなので、すでにそれも含めて、感じられるところがおもしろい。


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