幼いころの記憶
義父がときどき家に来て、洗濯など家事をして娘と遊んで帰ってゆく
娘は、大甘のおじいちゃんにだけする話なんかもあるらしく、私たちとは明らかに使い分けている。
夏も終わりが近づいて、去年栗拾いに出かけた時の話をしていたようなのだが、娘がそのときの事をすごくよく覚えていることに驚かされた。
今年は、どちらの車で行くのか、行くなら横にママに座ってもらえるからおじいちゃんの車がいい、など、去年の体験に基づく的を得た心配をしている。
この週末に久しぶりに会う予定の、妹一家について話すと、下の子が来るのか、父親は来るのか、と質問が細かい。
大変なものだな、と思う。
1歳のときのことなんて、オリジナルの記憶として私は今ほとんどなにも覚えていないが、親によれば、私も子どもの間にはより小さいときの記憶をしっかり持っていたというから、娘が今覚えていることは、その後新しい記憶ができるにつれて上書きされたり、リセットされたりしていくのかも知れない。
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