ブロック予選@滋賀

kogannnite



近畿ブロック予選に、滋賀・大津に来ている。
今年も10m種目にエントリーしている私は、他種目が本戦出場をかけた熾烈な順位争いに心身をすり減らしている横で、淡々と試合に備えた。


滋賀県が主幹なのかと思ったら、京都府なのだそうだ。
おそらく利用料の差を理由に、料金の高い能勢が嫌われたのであろう。こういう近畿全体で行う大会でもそういう結果になったとなると、いよいよ能勢は苦しいかもしれないなと、昨日は少し暗い気分になった。


宿舎は大津プリンスホテルだった。
以前に滋賀で開催されたときにも一度泊まったことがある。レイクサイドに、並ぶもののない高さでそびえる高層ホテルから眺める琵琶湖は変わらず美しい。
朝、5時台に起き出して、湖岸を少し歩いた。
釣りをする人の多さと、その年齢層が思いのほか若いことに少し驚いた。


出番は13時。暑い盛りでの競技となる。
出場権争いに関わらない種目であるから、最もコンディションの厳しい時間帯に当てるのは当然の判断である。
開始式参加を一律に義務付けられたものの、ほとんど隠れるところのない射撃場周辺の灼熱地獄を、朝から出番までどうやり過ごしたものか、困惑しながらすごす。


始まってみると、試合は散々であった。


今回、暑さと厳しい銃器検査に備えて、新しいジャケットを投入し、インナーも変えた。
どこかで決断しないといけない、と前々から思っていたが、もうこのあたりでやっておかないと、後は試せるところがなかった。
前日の公式練習では、そんなこともあって、セッティングやフォームのチェック中心に、じっくり据銃の練習をしていたのだけれど、その通りにも行かなかった。


まずは、暑さにやられてしまった。
試射を始めてしばらくは、まずまずいつもと近い感じで撃っていたのが、開始から15分もすると拍動を拾いだして、銃が静止しなくなった。
やがて撃発の瞬間にも変な動きが伴うようになり、息も上がってしまって浅くなり、コントロール不能に陥ってしまった。
初弾から8を連発してスタートするという、遠い昔に思い出と共にあるようなパフォーマンスが現前し、結局最後まで90台半ばを行ったり来たりの迷走を続けた。


お湯をかぶったようなウェアをなんとか引き剥がすように脱ぎ、上気した顔のままで椅子に座って、しばらく動けなかった。
結果は570点。・・・ここまで堕ちるか・・・。


まずは、体力の著しく落ちていることが深刻であった。
この時期は(夏休みなので)授業はなく、例年なら企業開拓に汗を流している。今年は偶々それがなくてデスクワークに終始しており、イレギュラーな作業や仕事を細々と相手にしていて、余計に体力が落ちている。


技術や道具の事はまた次に考えよう、とひとまず棚に上げ、フィジカルから何とかすることを誓って、会場を後にした。


[fin]