出発前に練習

前日の青空



朝から練習に出させてもらう。


高速道路の一部無料化と、割引される日程の関係で、今年のお盆前後の道路事情はよくないと予想されている。
心配された祖母の容態が落ち着いていることもあって、明日から淡路島に行けることになった。あまりチャイルドシートに娘を長い時間座らせておくわけにはいかないので、娘が寝ている時間とスムーズに移動できそうな時間帯をうまく重ねたいところである。
NEXCOのWebページで渋滞予測を確かめると、午後9時以降はスムーズに動けるようで、今晩寝付かせてから用意して出ることにした。


夜までできた時間で、能勢まで出掛ける。


じゃ行ってくる、と出たのは良かったが、淡路島までの道路事情はあれだけ調べたのに、能勢までの道もまた同じ渋滞の多いルートであることをすっかり忘れていた。
射撃場まで、いつもより1時間ほど余計にかかってたどり着いた。


クラブ対抗で大乱調に終わって以来である。
どうにもしっくり来なくなった首周りの異変を、じっくり確かめる。
銃と体幹の距離、銃の傾き、首や頭の角度、右腕の位置や肩関節の形状のバリエーションに、バランスやその姿勢のとりやすさ、落ち着きどころを求めて遷移する身体の傾向、など、言葉にするとずいぶんたくさんの要素だが、それらの間をすこしずつ焦点をすべらせるようにして構えを繰り返す。


数年前(たぶん5年以上前)に、チークピースの左右位置を大きく「一般的な位置」に変更したことがあった。
それまで長いこと、設定可能な範囲のかなりいっぱいいっぱいまで体側に寄せたセッティングだったのだが、「器用になる」につれて、どうセッティングしてもそれに合わせたフォームを作れるようになり、ここに限らず、いろいろな箇所でオーソドックスなセッティングを試していく、という取り組みをする中で行われた変更だった。
これだけ首周りにだけ注意を置いてテストしたことはなかったので、曖昧にしていることがたくさん出てきたのだが、身体の遷移する傾向から見て、どうもこのチークピースの左右位置は昔のものに意味があったらしいことが、わかってきた。


様々なテストをすると、調整する感覚が過剰になっている中での判断となるので、今回だけで結論は出せないけれど、ひとまずこの「懐かしい」セッティングを採用してみて、様子を見てみることにした。


それと、成績が大きく崩れて、細かいニュアンスどころではなくなったのを「チャンス」と捉えて、今日、新しいジャケットに切り替えてしまった。
暑くて不快なコンディションで練習するときは、細かいことが気にならない。どうしたって違和感を伴う作業は、こういうときなら思い切ってやってしまうことができる。
ちょっと雑な発想だな、とも思うけれど、これでいけそうだという手応えがあったのでよしとする。


国体ブロックまで、次の練習はないかもしれない。
路線だけ決めて、次もテストしながらという試合になってしまいそうだけれど、気になっていた部分と格闘できて、少しすっきりして帰った。


[fin]