LeopardとiLife


気の重かった仕事が、今日ひとつ片付いた。
またすぐ次の仕事の締め切りが迫っているが、少し息をついてもいい感じ。


ちょっと、自分のPC環境について気になっていたので、ぽつぽつとネットを覗きながらぼんやりと考える。
普段使っているノートPCと家のデスクトップが、それぞれ現行の最新版より2つ以上前のOSとなった。このままでだらだら行っていいのか、少し手を打っておいたほうがいいのか、というようなことである。
新しいものへの変化には楽しみがあるけれど、パソコンの更新は出費的にも手間の面でも結構な大事で、何というか、こちらが変化の必要を感じていないときに、売る側の都合で振り回される、という感じが不愉快でもある。


ノートPCは、基本的にテキストエディタとして使っているので、マシンに要求する性能は、マシンサイズとバッテリーの持続時間ですべて、といっていい。そこに不満を感じていないので、すぐには困らない。不安があるとしたら、Xpでしか制御できないソフトや機器があって、そいつのために、このマシンは今後遠い将来にわたって、息長く使い続けなければならないため、現在のように毎日どこへでも持ち歩いて酷使せず、少し温存しておきたい、ということであろうか。


家のデスクトップは、最後のパワーPCマシンとなった、PowerMac G5の最終型である。買ったときのTigerのままで、ずっと使っている。
Mac OS X v10.4
現在の動作には何の不便も感じないので、気にしなくてもいいのだが、もう一つ前のOSであるPantherを走らせている実家のiMacを見ていると、OSのバージョンの古さを理由に、アップデートされないソフトが増えてゆくという現実が、やがて差し迫ってくる。Pantherで実際に困ったのはブラウザで、SafariFirefoxは対応が終了し、引き続き使えるのは実質Opelaだけになってしまっている。Tigerでもここぞと言うときにもっともお世話になる、アップル純正のソフトで、いくつかが最新版に対応できなくなっていて、今回の不安の原因になっている。
困ったものだ。


新しく出たMac miniが価格的にもサイズ的にも魅力的で、ひとつこいつを試してみたい、という誘惑に駆られて、今のG5とスペックを比較してみたりもしたけれど、新しいとは言えエントリーマシンのminiをハイエンドマシンにあっさり代えてしまうのはあまりにもったいないな、とすぐ思い直した。
私はインテルMacをまだ知らない。Macオリジナルのものは新しいのに取って代わるだろうけれど、それ以外については、今G5に入っているソフトはネイティブで走らないはずである。
こういう経験は68040からPowerPCに移行したときにも経験がある。やがては新しいソフトの系列に取って代わっていくという現実をその時に経験しているから、古いものへのこだわりはほどほどにしておくべき、と思う。
けれど、今回はまだその時期ではない、しっかり最後のPPCマシンを使い切ってやろう、と方針を決めた。
MAC OS X 10.6.3 SNOW LEOPARD


16年余り使ってきたけれど、Macはこれまで、マシンパワー的にOSのアップグレード2回分くらいは十分対応できる余力を持っている。
念のためパワー的に、G5でも新しいOSが大丈夫と確認できたら、入れ替えてやって今回は乗り切ろう、とOSのチェックをしたら、なんと最新版Snow LeopardPPC非対応になっていた。
一つ前のLeopardPPC最後のOSだったのだ。
TigerからLeopardが、OSの変化としては大々的なものだったらしいのに比べると、この間のLeopardからSnowLeopardは「マイナーチェンジ」という印象だったのだが、このチェンジにはアップルの「PPCへの訣別」という意味があったのだ、と今になって知る。
Mac OS X 10.5.6 Leopard


・・・困った。普通には古くなったOSを購入できない。


それでも「こいつを使い切ってやろう」という気持ちは変わらなかったので、Amazonで恐る恐る検索してみた。
まだ何件かの出品者から、いくつか新品が出されていて、変に高い価格でなく買えるとわかり、ほっとする。


もう一度考えてみてから、結果的にはLeopardiLifeを、「ぽちっ」とした。
PC環境について、この夏はひとまずこれでよしとしよう、と思う。


[fin]