ぎっくり


相方が、友人の結婚パーティーに出る、というので午前中から、相方の実家へ行くことになった。


昼から練習に行けたら、と思ってその用意もして出掛けようとしたら、荷物を背負ったまま娘をチャイルドシートに乗っけようとして、腰を痛めてしまった。
あ、と思ってすぐその姿勢を崩したので、ひどくは痛めなかったが、違和感が残った。


練習は断念して、実家から、整体をしているOさんのところに行った。


ぎっくりと痛めてしまうのは、そのきっかけになる姿勢や動作だけが原因ではない。それまでにたまっていた疲労や、その疲労している箇所の偏り、骨格の歪みなどで、結果的に傷めてしまった箇所に負荷が集まりやすくなっていたり、その箇所が弱っていたりすることに、まず問題がある。


定期的に整体に行って修正してもらうのは、左右不均等な形をとる「射撃」なんてスポーツをしていることから、気をつけるようになった習慣である。
整体で「故障」自体が治るわけではないが、故障の背景要因を取り除いておかないと、治っていかないし、それを放置することで、故障してすでに弱っているところへ、さらに不自然な負荷が掛かり続けて慢性化するのが何よりも怖い。


あちこちの凝りや歪みを取ってもらって、あとは筋肉についている損傷の痛みだけ、という風にしてもらって帰ってくる。
後は、必要に応じて湿布を使ったり、時間を決めて冷やしたりしてやれば大丈夫、ということで、一息つく。


数少ない練習の機会を逸したのは惜しいが、仕方ない。
それよりも、このところフィジカルなトレーニング(というより「配慮」程度のことだが)が完全に疎かになっていることに気付いた。
ちょっと、その習慣を取り戻しておかないと、全体に弱々しくなっていってしまう、と危機感を覚える。


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