万博ランチ

売店が気になる娘



3連休のはじめの2日を遠征に充てて、残った今日は家族と過ごす。
留守中も、義兄の一家が相方の両親とともに娘や相方をプールに連れて行ってくれたりしていて、またまた頭の上がらない感じである。


やはり早起きが基本だが、それでもすぐ刺すような陽光に変わり、半端でない暑さになって、あっという間に35度近い気温になる。
午前中は外で身体を動かさせてやりたいところだが、どう活動するのがいいか…頭の痛い季節である。


今日は、義父とともに4人で万博公園に出かけた。
短時間なら、と「太陽の塔」の方に行くことも一瞬考えたけれど、車外に出た瞬間、それは結構危険だと感じてやめた。
涼やかに入り口が滝に覆われた住宅設備の展示場に進む。


システムキッチンや浴室設備、様々な素材で覆われた床暖房など、各社趣向を凝らした新しい設備は、美しくて面白い。
へー、ほー、と買う予定もないのに感嘆の声だけ挙げながら縫って回る私と相方の周囲で、娘は、リュックサックを背負ってタオルを首に巻く、という、かなり趣深い格好で周囲に愛想を振りまき、私たちと一緒にあちらこちらの抽斗を引っ張り、扉を開け、色の名前で遊んだり、料理教室を覗き込んだり、靴を脱いで上がれる床暖房の展示の周縁を走りまわったり。
どこに行っても楽しめるところが得な性分である。


祖母の見舞いに行っていた義母も合流して、お昼は豪華にビュッフェでランチ、と相成った。
いつもは、保育園の教えを守って、ボリュームはあっても質素な内容の食事を貫いている娘だが、今日ばっかりは、いろいろ制約をつけつつも「解禁」状態になった。
すでに娘の中で、甘くておいしいもの、の代名詞になっている「アイスクリーム」だが、実際に食べたのは、これがたぶん初めてだったと思う。


食事の後、義母は見舞いに乗っていった車をレストランのすぐ近くに留めていたので、炎天下を公園の駐車場まで戻らずに、それに乗ったら、と言ってくれた。
どうする?と娘に聞くと、


「おじいちゃんとおばあちゃんと乗って帰るー」


と、あっさり私たちから離れてそちらに行ってしまった。
おじいちゃん・おばあちゃんと普段からよく接している、ということもあるのだけれど、こういうところに、保育園育ちのたくましさを感じる。
結構なことだねえ、と相方と言いながら、久しぶりに二人で車に乗り込んだ。


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