西日本選手権初日


昨晩、職場から広島へと、和歌山から参加するNさんの車に拾ってもらってやって来た。
仕事が終わってからの移動は、いつもなかなか大変なのだけれど、申し訳ないことに今回は運転の大半をしてもらって、随分と助かってしまった。


天気予報では、昨夜・今日・明日とずっと雨ということになっているが、外れそうな気配はない。
今日は10mS60M。13時からの射群である。
細かい雨が降りしきる中、10時過ぎに宿から射場に移動した。


会場が巨大であることもあるのだろうけれど、BRを除くすべて種目が1射群に収まっており、参加人数は若干少なくなっているように感じた。
銃器検査をなんとか済ませて、ファイナルスタンドで軽く昼食を摂りながら出番を待つ。


Tシャツ姿のときはそれほど気にならなかったが、射座で装備を身につけると、想像以上の蒸し暑さだった。
暑さと格闘するのは今年初めてだ。


このところのテーマである軸の取り方と目の使い方は、ようやく整理されてきて、すぐに「使える」ようになってきている。
明瞭な失敗1発を除き、ほぼコントロールできて、99 99とスムーズに滑り出せた。


このまま進めると思っていたのだが、3シリーズ目でがくっと疲れが来た。
疲れが来てみると、なんだかここまでもうまくいっているようだったのだけれど、「状態を保つ」のにやたら集中力を要していたような感じがしてきた。
その後は、どうもいけなかった。
部分部分は立て直せたのだけれど、ちょこちょこと切れ目を縫ってミスが出て点数が伸びない。
95 98 96 95 と終えて582。


良かれと思ってやっていること同士の中で矛盾していることがあるように思う。
高い集中力で、それをなんとかねじ伏せると当たり、それが弱まると外れる、といった感じで、これは射撃技術自体のテストをしているのではなくて、その集中力の持続力をテストしているようなことになっている。
これじゃあダメだ。何を測定しているのかよくわからない。


単純な発想であるが、やはり自然狙点を構成する「構造」の中に問題が潜んでいるような気がする。


たった60発の競技ですっかり疲れてしまった。
今年の10mは、ランキングを上げられずにずるずるといってしまいそうな気配である。
でも、すぐそこに新しい入り口が近づいているような感じがしていて、意気は下がることはない。
次にもやってやるぞ、という湧き立つ気持ちは、不思議となくならない。


[fin]