二次予選


今日は、50mの国体二次予選だった。
いい天気だけれど空気は冷たく、肌寒い。


8時ごろに射場に着くと、なんだかにぎやかだ。
大阪だけでなく、京都も兵庫も今日はここで国体予選なのだそうだ。
にぎやかなのは大歓迎である。


国体は10mで出る予定なので、記録会としての出場であるけれど、今後の試合に向けて今日はいろいろ確認しておきたいことがたくさんあり、楽しみである。


先に伏射があって、三姿勢のみの私は11時からの出番。
Iくんと少し話した後は、手入れ室でPC仕事を片付けながら待つ。


伏射は、ここまで何年か連続で代表になり、全国優勝もしてきたきたKさんがこのところ不調だ。
1次予選でもトップだった大ベテランのMさんが今日も勝って代表に返り咲いた。
三姿勢は、1次予選で自己記録を更新してトップだったIくんが、いい結果を出して代表になってくれたらいいな、と思いながら、私自身の準備を進めた。


先週、広島では良くなかった伏射。
撃っているときに身体の各所で感じたいろいろなまずい状態を、思い起こしながら、この1週間いろいろ考えてきた。
銃なしでフォームを取ってみるときには起こらない、基部に対して上部構造が右にも左にもずれることが可能なゆるい感じ、というのが、様々な「「まずい現象」の原因となっている、というのが一応の結論。
支えている右上肢のパーツに対して、背骨を中心にした体幹と頭のパーツがリラックスして沈んでいれば、広い支持面に対して小さな上部構造がぐらぐらすることはなく、体幹と頭のパーツが持ち上がっているとぐらぐらする余地ができる。


そんなことを考えて構えたが、試射はばらばら。10発撃って2発しか10に当たらない、というひどい状態だった。
この状態は先週のエアの滑り出しと同じだ。こういうときは、目から修正するに限る。
それなりに戻して入った本射だったが、1シリーズ目は少し荒れて97スタートとなった。しかし、その後は時間ぎりぎりまで使って、100 97 100と撃って、394で切り抜けた。


風が吹いていてそれに対応する中でも、銃口を離れた弾が中心に吸い込まれていく様を読み取るようにして「見る」ことがとても大事だと思う。そうすることで、注意の持続や集中のリズムも取り戻せる。
前回の問題点、姿勢の崩れについても、右の肋骨角あたりの接地点に軸の足を見つけて鉛直方向の基準が定まり、回避することができた。


立射は、右半身の軸と左半身の軸をそれぞれにコントロールするような内的な組み立てを試しているのだけれど、まだテスト段階、といったところだ。
2シリーズ途中までは試行錯誤、といった趣。右の足裏から頬までの突き抜けるような軸を利用しながら、左は肩が右方向に軸を乱す作用をしないように注意を払いつつも、すっと前腕が左脚とともに軸を形成して、コンパクトに立つ…というようなところに落ち着いた。
3シリーズの初弾に6点が出たりして、スコアメイクには四苦八苦する。368。


膝射は、弥縫策のかたまりといった状態からは相当に脱してきて、撃つたびに前進している手応えはある(スコアは大したことないけど)。
選抜大会での発見や反省を踏まえて、あくまでも、自然狙点を大事にして、リラックスしたバランスの中で撃つ、ということを大事にしながら、今日は今日で探求撃ちをする。


そんなわけで今日も、2シリーズ目が終わるまでは練習になってしまった。
ロールの上に身体の方の軸や重心を積み上げる、ということを感覚がやりたがっているのに、それに伴う、右肩や頚部のかたちや、(あくまで感覚上だが)銃を的側に押し出して左腕を投げ出すようなかたちに対して、違和感というか、そういうのはいけないのではないかという後ろめたさのようなものがあって、感覚のしたがることを邪魔をしている、
…というようなことに気がついた。


まあ、どうかわからないけど、とにかくそういうのを排してやってみよう、中途半端を脱して確かめてみよう、と3シリーズ目あたりから、(感覚的には極端に)そのかたちを優先して撃ってみた。
それ用のセッティングにきちんと合わせたわけでないことからくる窮屈さがあるようだったが、ぐっと良くなり、96 96とごまかして逃げる。
次の機会に確かめる必要があるけれど、収穫である。


1137。
なんだか点数的にはこの辺で足踏みが続くけれど、毎回違った充実感がある。


[fin]