有馬玩具博物館

説明に聞き入るこどもたち



お昼までチェックアウトを延ばし、甥っ子、姪っ子総出で有馬の町並みを下り、玩具博物館に行った。


坂道に沿って、古くからの温泉街ならではの、ながらく暖簾を守ってきたさまざまな商店が、手入れの行き届いた趣のある風貌を連ねていた。
竹細工の店や、サイダーショップ、炭酸せんべいの店などをのぞきながら下ってゆくと、玩具博物館は、いくつかの路地が集まった小さな広場に面して立っていた。


美しい玩具の個人的なコレクションが展示してあるのだろう、くらいに思って、さして期待もせずに行ったのだが、なかなかどうして、趣味の良い、そして本格的で素敵な博物館だった。
詳細は、HPをご覧になるのがいいと思う。
http://www.arima-toys.jp/


最上階からだんだんとフロアを降りながら見て回るのだけれど、研究員の方が、お客の入りや動きに合わせて開いてくれるおもちゃ講座がなかなか巧みで、優しい語り口に、映像あり実演ありで、子どもにも大人にも面白く、じっくり付き合っていたら、3フロア目で時間切れになってしまった。
ここを目的地にして、訪れてもいいくらいの場所である。


からくり細工に娘は大喜びで、母に抱っこさせて、順番にそのスイッチを全部押して回らせていた。私も、そのユーモラスな動きと、アイデアの豊富さに、自分もこういうのを作ってみたい、と随分刺激を受けた。
単純で美しい、玩具たちのデザインにも、その遊び方の豊かさにも、自分の心をぐっと押し広げてもらうような心地がした。


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