学生連盟選手強化合宿

合宿風景



全日本学生ライフル射撃連盟の選手強化合宿が、愛知県総合射撃場で行われた。


以前にも書いたとおり、今回の合宿は準備においてあらゆることがうまく運ばず、開始するまでに相当にストレスがたまって疲れてしまった。
しかし結果として、担当している学生の無力さ加減や、その指導を担当する歴々の思惑やビジョンの貧しさを垣間見ることになった気がする。
結局のところ現場を切り盛りし、ビジョンも提示している我々コーチ陣にとっては、今後やるべきことをやっていく上で、どう立ち回らなければならないかを再考するいい機会になった。


今朝、会場にはコーチのIくんと私が真っ先に到着したのだが、まだ着かない選手やスタッフを待ちながら、早々に二人で今回の反省と総括をあらかたやってしまった。
遅れて着いた、当日に遠路はるばる合宿地入りをさせられた選手たちには、今回のここまでの不手際をわびるところからスタートする。
しかし同時に、限られた時間は最大限に生かし、この機会をひと時も無駄にはさせない、という気持ちも伝えた。
今回の枠をいっぱいに使ったスケジュールを組んで、到着早々から記録会を行い、矢継ぎ早に問題点を洗い出してアドバイスを行うように努める。


初めてコーチとして参加してくれたOくんが50mレンジ、10mレンジは私、そして今回のチーフを勤めるIくんが行き来する、というスタイルで、積極的にコミュニケーションをとりながら練習を進める。
ほどなくSさんも到着し、2日間の指導の合間に今後の少し長いスパンでの計画も練った。
関係者への連絡も、この機会に済ませ、ある程度今年のプログラムへの下準備は整えることができた。


初日の昼にはIくんから、選手たちに1時間程度の講義があり、その夜には私から、翌週に控えた日本選手権を念頭に置いた実践的な内容で、講義を行う。


記録会で、強化選手としての貫禄を見せる選手もいれば、しばらく調子を落としていた姿勢に光明を見出す修正ができた選手もあり、移動時間の方が長いくらいの、短期間の合宿ながら、それぞれに手ごたえを持って帰ってもらえたようで、ひとまずコーチ陣は安堵して帰途についた。


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