気管支炎


どうも、娘は夜になると咳き込むことが多く、鼻水も多い。
昨日は、とうとう微熱まで出るようになったので、実家の近所の休日診療所で診てもらったところ、気管支炎の疑いがあるから、明日は保育園を休ませて、医者に診せた方がいい、ということになった。


相方は、卒業学年を担任していて、この時期もう休みを取れなくなっている一方、私の方は入学者決定検査直前で、準備に向けた時間割に変更されているおかげで、担当授業がなくなったため、私の方が前半休を取ることにする。


朝6時に、ネットで予約を取り付けてもらい、私の方はいつものように朝の支度をして、相方を送り出すと、娘と一緒に小児科に向かった。
熱はもうなくて、起きてしまうと鼻水がひどくてそれがのどに行くと咳き込む、という症状なので、本人は特に弱った様子はない。
小児科の周りは、朝は車を止めるところがあまりないので、完全防備の上、歩いて医院に向かう。


「くませんせいのところにいくの」と、ご機嫌で、せっせと歩いて9時までに到着した。
予約が13番だったので、診察券の確認だけしたら、一旦どこかで時間をつぶしに出ないとだめかな、と思っていたら、患者の数はそれほどではなかった。
渡された体温計で熱を測り、膝の上に座らせて、「ちびまる子ちゃん」を観ながらおとなしく待つ。


順番が近づくと、丁寧に聞き取りをしてもらった。
1日分だけ出してもらった処方箋を渡して、昨日の様子を説明する。


ほどなく診察になった。
休日診療の見立ての通りだろう、ということで吸入をすることになった。


一緒に処置室の入り口にある吸入器の前に座った。
どうなんだろう、ちゃんとくわえて5分間吸えるのかなあ、と思って見ていたら、渡された吸入器の管をちゃんと受け取ると、「知ってるもん」と言わんばかりの様子で、さっとくわえてみせた。
じっと静かに吸入をしている。
「へえー、上手だなあ」
と、膝の上の娘の様子にすっかり感心させられた。


お医者さんからは、他に移したりすることはないから、熱さえなくて元気なら保育園も行っていいこと、しっかり薬を飲むこと、体調がすぐれないときにたびたびこういう症状が出るなら、喘息の傾向があるかも知れないから、その時はアレルギーのテストをすること、を説明してもらって、診察は終わった。


医院を出ると、いっぺんに元気になって、薬をもらいに行った薬局では、子ども向けのコーナーでたくさん絵本を引っ張り出して遊び、さらに帰り道にある公園にも立ちよって、滑り台などでひとしきり遊んだ。


家に帰ってしばらくすると、相方の母が来て下さった。
お昼ご飯のことなどをお願いし、私は仕事に向かった。


平日の午前中、思いもかけず娘とのひとときが過ごせて、少し私も元気になる。


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