(とても貴重な)練習


前回のランクリストの2回目があまり良くなかったことが気になっていたが、今日練習を始めてみると、なんだかバランスがばらばらになっていた。


振り返ってみるに、ここしばらくは、撃発に関する技術の整理が進んでいた。
姿勢に関しては、整理とは反対に、これまでの小さな気づきがかなり集まってきていて、それをひとつの「方法」として矛盾なく纏め上げる直前に来ていたといえる。


この練習に来るまで、寝る前などのわずかな時間の合間に、1-2度だけでも構えるようにしていた
この中で、頬付けと、変更された軸の形成方法との間に矛盾が生じていることに気がついて、チークピースのセッティングを修正した。
1発も出さずにそういうのをいじるのは、賛否あるところだが、環境や時間が整わない中では、冷静に記録をとりつつどんどん攻めてやっていかないと前に進まない。


まずは実射の中で、新しいチークにサイトを調整して仕上げる。
バランスに現れた乱れは、セッティングの変更によるものではなさそうであった。


ここまで比較的短いサイクルで変遷してきた、軸の形成に関する把握の仕方をふりかえる。
常にそれまでの方法を包括するような形で、とらえ方を変えていくように心がけているが、その時に注目して新しく取り入れたり修正したりしたことにどうしても注意が行きがちになるために自然と抜け落ちてしまうものが出てくる。


おそらく、少しおかしなことになっているのは、そのような「変遷の過程で結果的に軽視されたようになっているいる要素」のせいだろうと、にらむ。
自分にとって、原則中の原則、といえる次元の要素まで立ち返って、順番にチェックしていくと、「腰部の回転」という、びっくりするほど基本的なところに問題の原因があることがわかった。


わかるまでには、テストしては気づき、テストしては気づき、といったサイクルが幾度かあって、数日分の練習をしたような充実したプロセスがあった。
問題箇所を修正すると、10.8以上を5発集めたグルーピングが作れるようになった。


この後、指導者として2週間立て続けに合宿に行って、そのまま全日本選手権、ということになる。
もっと自分の練習をして、これを確実なものにして大会に臨みたい、と強く思うが、それは叶えられなさそうである。


[fin]