竹取公園ふたたび

遊具の一角で



今日は、相方と娘と3人で竹取公園に行った。


娘は、「ぼうしかぶって、スーって滑るの」と、人工芝のそりを楽しみにしている風だったが、着いてみると、雨上がりで芝が濡れているため「ちびっ子ゲレンデ」はお休みだった。
しばらく名残惜しそうに、入り口の柵を眺めていたけれど、「まあ、しょうがないね、また今度。」と話すと、案外あっさりと気持ちを切り替えて、グラウンドに駆け出した。


この間楽しんだ、木製のアスレチックジムと小山を挟んで反対側に、金属や樹脂をふんだんに使った、対照的に色鮮やかなアスレチックジムがある。
その上全体を横切る、長いローラー滑り台がひときわ目を引く。
娘は、ちょっとした通路の両端に階段とスロープがついた一角が気に入ったようで、何度もそこを通り抜けては、途中の窓から顔を出した。


ローラー滑り台にも、挑戦する。
すべり口になっているやぐらの塔の頂上に、簡単にはたどり着けないようになっていて、梯子と言ってもいいような木の階段や、鎖で吊られた丸太の回廊を通らないといけないようになっている。
娘は、こういうのを登るのは、すっかりお手の物になっていて、両手を使ってせっせと登る。
滑り台は、その気になれば相当スピードも出せるけれど、スピードのコントロールがしやすくて、だらだらと途中で休憩しながら下ることもできる。
2回目は、人が多くて、娘は私と引っ付いて一気に滑り降りたけれど、1回目は、他の子供たちがちょうどいなかったこともあって、周りを眺めつつ、今度はあそこに行きたい、これがいい、と言いながらのんびり滑った。


他にも、曲がったパイプの中を滑り降りる小さな滑り台を、最初はこわごわ、幾度か後には得意になって何度も滑った。


自分がこのくらい小さいときには、コンクリート製の扇形の滑り台と砂場が中心になった「児童公園」が集合住宅内に散在していて、今や「危険遊具」となった箱型のブランコや回転籠なんかでもよく遊んだ。
このごろは可動部分のある遊具は姿を消しつつある一方、いろいろに体を動かしたくなる工夫がされているのがよくわかる。
娘は、対象年齢的には最下限くらいのところだけれど、それが遊具を「チャレンジング」なものにして、私たちの手を借りながら、随分とおもしろがっているのがわかる。


空腹も眠気も相当来ているだろうに、お昼になって帰るときになっても、もう一回、もう一回、とがんばっていた。
危うくお昼ごはんを食べていないのに、家に帰る途中で寝そうになって、くすぐって遊んだりしながら連れ帰った。
いまは、お昼も食べて、ぐっすりお昼寝中である。


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