再々インストール(と、トップをねらえ!)


ついこの間、再インストールしたところで、好調に動いていたのだけれど、ワードで書類を編集しているときに、執拗に何かのDLLファイルがないのでディスクを挿入しろ、というアラートが出た。


これに先立つこと数日、何かのソフトウェア(どうしても思い出せない)を更新する際に、Windowsの何かのファイルを既存のものと交換するかどうか、を何度もたずねるウィンドウが開き、そのたびに拒否をしていたのだが、何度目かにうっかり許可してしまったことがあった。
たぶん、それが原因だな、と思いながらも、XPのSP3のディスクは存在しないので(SP1からオンラインアップデートしているわけだから、作っている再インストールディスクも中身はSP1だ)、仕方なく無視していたら、再起動した際にWIndowsが立ち上がらなかった。
同じ警告が出ているので、仕方なく再インストールディスクを挿入するも、必要なファイルだけ拾ってくれるわけでもなく、結局またそれだけのためにCドライブを再々インストールすることになった。


やれやれ、である。
OSだけならさほどかからないが、その上にOfficeをふたたび入れなおし、VAIOの付属ソフトやドライバ類を入れなおし、さらにMicrosoft Updateで各ソフトウェアのアップデートをするとなると(更新ファイルは大小あわせて70以上あった)、結局3-4時間かかってしまった。
うーん。
データは普段から全部Dドライブに置いているから、機械的な作業で済んで、その点は幸いだったけれど、この後数は少ないとはいえ、消えたアプリケーションも入れなおさないといけないのは閉口ものだ。


ときどきOKをクリックするだけの更新作業を見守りながら、隣でMacを立ち上げて、久しぶりにYouTubeを覗いてみる。
なんでも新しいパチンコで、また過去のアニメーションが引っ張り出されるらしく、GAINAXの「トップをねらえ」が、パチンコ会社のプロモートで広告とセットにして大々的にアップされていた。
トップをねらえ! Vol.1 [DVD]
OVAという言葉が定着して数年、いわゆるテレビ放送で大ヒットしなくても、話題作は生まれる、ということが当たり前になり始めた20年くらい前のことを懐かしく思い出しながら、評判はたいそう耳にしながら断片的にしか知らなかったこの作品を思わず観てしまう。
GAINAXが「王立宇宙軍」一発で解散するはずだったのが、今のように製作集団として続くことになったのは、その興行の失敗によって出た損失を取り戻さなければならなかったからだったことは、今回このエントリーを書くにあたって年代を確認しようとWikipediaを覗くまで知らなかった。


マニアックな本歌取りをやって、わかるものには堪らないウケをしっかり狙いつつ、マクロスで一世を風靡していた美樹本晴彦による魅力的な女の子キャラを全開にして、SFに必須の宇宙空間高速移動にともなうウラシマ現象の実際を正面から取り上げる律儀さと、無骨でがっちりした世界観の下に巧みにそれらしいフィクションをスケールでっかく組み上げて観る者をぐいぐい引っ張り込む、とっても面白い作品だった。
メカや敵のスケールがいわゆる人間のサイズや既存の船のサイズにとらわれることをやめ、あっと思わされるようになったのは、マクロスといい、Zガンダムといい、この時期のアニメの特徴だったな、と思いだす。


全6話を観終わるのと、作業が一応終わるのがほぼ同時だった。
こんなことに時間をとられて…、とがっくりしつつも、さほどイライラせずにやり終えられたのはよかったと思う。


[fin]