パパとおやすみ


たいていのことは私ともする娘であるが、夜寝付くときだけは、ママでないと駄目である。


何とか寝るまでに帰ってきたときでも、「じゃ、パパと寝るか」というと「−ちゃんとママで寝る」とすげない。相方と娘を挟んで寝付かせようとすると、「あっち行ってー、ママがいいー」と泣かれたりもする。


今日は相方が、前の職場の友人の家に遊びに行くのと、大学時代の同窓会、というダブルヘッダーの予定があって、私と娘で、相方の実家でお留守番、ということになった。
駅まで娘と一緒に相方を送りに行っても、「ママは?」としきりに尋ねられることはあっても、泣かれたりしないところは、保育園に行っていて、親と離れるのに慣れた逞しさであろう。


お昼寝後、遊びに来た姪っ子たちと、葛藤や衝突も込みでにぎやかに遊び、夕食・お風呂は私とすます。
お風呂上りは、さすがに少し眠そうだが、それでもおばあちゃんと
さあ、ちゃんと寝るかな、と少し心配しつつ、「そろそろねんねだな」と言うと、いつものように絵本を選び、2階に一緒に上がってくれた。
明日は、万博公園雪まつりに連れてってもらうことになっているので、母が雪の出てくる絵本を1冊選んでくれた(ちいちゃんとゆきだるま)。
ちいちゃんとゆきだるま (ちいちゃんえほん)


持って上がった3冊を次々に読んでから、暗くすると、寝転ぶ。
ぴとっとひっついて、静かにしているが、そのうちに、「おしっこ」と言われて、トイレに連れて行く。
1度目はちゃんと出たが、その後も、寝転んでしばらくすると「おしっこ」と2度連れて行かされる。
もう終わりかな、と思っていると、今度は「おみずー」と言うので、一緒に洗面に行ってコップで水を少し飲む。


「もういい?」
「ん。」


その後は、すぐに寝息を立てた…、と思う。
私もつい寝てしまって、気がついたらもう23時前だった。
寝付かせるには、こちらも本気で寝る気にならないと寝てくれない。
どうしても変な格好で寝ころんでいるので、起きあがってみると身体が変に凝っている。


いつも先に娘と一旦寝てしまう相方の苦労を少し思う。


[fin]