大散歩

砂場で。



朝から、相方は職場に出勤していった。
さあ、とわたしと娘は、今日も散歩にでかけた。


今日は、自宅の方に気がかりはないので、バスはなし。歩いて10分くらいの大きな公園に向かう。


途中、おじさんおばさんに声をかけられて、娘がそれなりに受け答えすることにおどろく。
「こんにちは」
「散歩してるの」
「おっきい公園に行くの」


バスが今日も停まっていて、乗りたそうに、停留所の周辺でぐるぐる歩き回っていたけれど、発車するのを見送って、気持ちの整理をしていた。


公園に着くとグラウンドを拾った枝で引っかいてみたり、植え込みでどんぐりを探したり、大きな木の遊具の中で台所ごっこをしてみたり、滑り台やブランコをしてみたり。


ジョギングや散歩をする年配の方々や、子連れの母集団など、平日の昼間はこんな感じかな、と思わせるような感じで、まばらに人がいた。
一旦帰ろうとしたら、どうしても砂場で遊びたい、という。名残惜しそうに立ち尽くしたり、四苦八苦しながら訴えたりして伝えようとしたのに感心させられた。
スコップやバケツなどの道具を持っていなかったし、予定外だったのだけれど、「いつも使ってる道具はないよ」と確認しても、「いい」と言うので戻った。私も一緒に石や小枝で遊んで見せると、同じように石や枝で、砂場の外の地面で絵を描くのに夢中になっていた。
遊びっぷりに、成長を感じる。


たっぷり3時間近い大散歩になった。


今日も、娘の昼寝の合間に、仕事をする。
原稿の締め切りは15日。ほかの仕事が始まると手をつけにくいことが見えているので、かなりプレッシャーになってきている。


[fin]