クリスマスの朝

プレゼントだ!



朝、いつものように起きた。
私たちは、何の気なく起き出したのだが、ふと見ると、娘がリビングの手前で立ち尽くしている。
「サンタさんが来た…」


ツリーが自分の家にも現れたことに、とてもびっくりしたのと、嬉しいのとで、どうやってそれを表そうか、という感じだった。
その反応を見るだけで、ああ、値打ちがあったなあ、よかったなあ、と思った。


娘には、出産の際に(こちらからも、こんなのがいい、といった希望も伝えながら)いろいろいただいたおもちゃがあって、それらがそれぞれに合う成長の段階が来るのを待って、少しずつ与える、という風にしている。
今回も、(まあ、まだとても小さい、ということもあるし)クリスマスだから、と新しく何か買うのではなく、これらの中から、この機会に合わせて、そろそろいいかなあ、と見計らっていた積み木を「プレゼント」することにした。


娘は、とにかくツリーに対する感激が大きくて、プレゼントはしばらく気がつかないようだったが、そのうちにツリーの下の箱に気がついて、嬉しそうに「プレゼントだ」と取りに行った。


仕事や保育園に出かける前の短いひと時だったが、一緒に箱を開けたりしてほっこりとした時間を過ごした。


[fin]