転倒


電話を入れてほしい、と事務室から連絡があって、相方の携帯に掛けようとすると、不在着信とメッセージが入っており、娘が保育園で転倒して頭を怪我したことがわかった。
電話で相方に事情を確かめると、散歩の途中で転倒したらしいこと、その後は落ち着いて、園で手当てして普通に過ごし、その後念のために病院受診もしている、ということだった。
どうも怪我をしたときの状況について聞き出せていないようだったので、頭のどこを怪我してるのかなどがよくわからず、「どう思う?」と言われても、「病院に念のために行く」というなら大丈夫なんだろう、としかいえない。


頭に衝撃があった場合は、時間をおいて症状が出る、ということがあるから、不安は残るけれど、深刻には心配せずに仕事をして帰った。
帰宅すると、娘はぐーぐー寝ていた。
怪我の騒ぎで疲れたろうし、病院に行ったりした関係で、昼寝もほとんどできなかったらしい。
後頭部にくちゃくちゃになったガーゼと絆創膏がひっついていた。


散歩の途中で、地面の虫か何かに気を取られ、しゃがみこんでいるところに、車が近づいてきたので道の脇に移動させようとしたら、いやだ!と抵抗して後ろにのけぞってこけ、地面に後頭部をぶつけたらしい。
引率の先生は大変だったことだろう。


外傷は、少し血が出た、というものの本当に小さな針先のような傷で、大したことはない。
病院からは、頭を怪我したときの一般的な注意を書いた紙をもらってきていた。
最長で1週間くらいは、よく様子を見ておかないといけないけれど、食欲もあるし、怪我のときの状況を自分で説明していたくらいだから、衝撃も大したことはなかったのだろう。


ひとまず安心してよさそうである。


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