誕生日

完成したケーキと



今年は日曜日に自分の誕生日が巡ってきた。相方の実家で迎える。


昨日は、試合後の表彰式を待って戻ったので、もう娘は風呂を残すばかりだった。
どうやらいろいろ遊んでもらったり外出したりして楽しかったらしい、というくらいしかわからなかったのだが、今朝少し遅めに起き出して見ると、テーブルに焼いたケーキ台が置かれていた。
娘も一緒に粉をふるったりして、昨日相方が作ったのだという。


「マクロビケーキはしっとりずっしりとしているので、朝ごはん代わりにしないと」と、起きぬけに早速、娘と相方は豆腐とポン煎ベースのクリームを塗ったり、スライスしたイチゴやバナナを並べたりして、ケーキの仕上げに掛かる。
娘は、ケーキ台に指で穴を開けたり、バンバンたたいたりして、はらはらさせたが、指についたのを舐める喜びを動機に、それなりにクリームを塗り広げる手伝いをしていた。


意味がわかっているのかどうか少し怪しいけれど、出来上がったケーキを見つめながら、「パパのお誕生日だねえ」と言って、周りを驚かせる。
すくすく広場で月々にしていた誕生日祝いや、「ノンタンのお誕生日」という絵本から、「お誕生祝い」のイメージはしっかり持っているようで、ろうそくやケーキをうれしそうに見つめ、歌もみんなと歌ってくれる。
数字の「3」と「6」に細いのを2本足す、という、ちょっとひねりのきいたろうそくで祝うと、早速みんなでいただいた。


プレゼントを見に行こう、と近所のマイカルシティに相方と二人で、出かけさせてもらった。
昼が近づくと、すごい人出になるからと、早めに出かけたのが幸いして、駐車場はスムーズに出入りできたが、すでに結構な賑わいだった。
私は初めて足を踏み入れたのだが、規模の大きさと店舗の充実加減に驚いた。
ちょっとくたびれてきている通勤用のリュックサックに代わるものを物色したり、台所周りの洗剤入れをあれこれ選んだりした。


昼過ぎには家に戻り、夕方には私の実家に顔を出す予定である。
今年の節目の一日は、少しのんびりと、こんな感じで過ぎる。


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