ナショナルチーム選考会・2日目

苦戦



一日明けたからと言って、激変するわけでもないが、口内炎の痛みに悩まされて夜中に相変わらず冷や汗と共に起きてしまう以外は、心穏やかに身体を休められ、コンディションは幾分いい。
ひどい結果ではあったが、昨日実射を一度したことも、技術的にプラスになっているはずだ。


今日は朝1番、9時から撃った。


昨日実際に撃ってみて、構造面の細かいオプションの群れは、すっきりとはならないが、かなりがっさり整理された。
前日の滑り出しは、あれこれ一つ一つ使えるかどうか確かめるのに忙しくてバタバタしていたが、今日は一応、「これで行く」というのが定まっていたため、多少メンタルな部分にまで注意を払って、撃つことができた。
相変わらず、撃ち続けることにうまく集中を被せることが出来ない感じでポロポロと外してしまうが、基本的な部分が安定しているだけに、そう大崩れしない滑り出しになった。


自動的な「反射」に委ねる感覚のコントロールが、うまく出来なくなってしまうことがあって、95まで落としたりする一方、100も出た。
いわゆる「するべきこと」が決まった後に、それを定着させるためにすべき「訓練」ができていない、ということを露骨に示すジェットコースターのような得点経緯になり、最後にはそれ自体にも疲れて、スタミナ切れで失点するという、哀れな結果となった。


今シーズン序盤に「またか」、と言っていた「587」に終わりそうなところを、最後に失点してさらに下げて584と、見るべきところ皆無の凡庸なスコアにして、今回の遠征は終わった。


周囲も大して冴えた得点のない中、そこでさらに4ー5位と埋没した。
いまさら技術的な収穫が、とか言っている年齢でもないよな、とすっかり自虐的な気分で新潟を後にした。


[fin]